真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「騙し絵(マルセル・F・ラントーム/創元推理文庫)」、読了。
アリーヌ嬢は、祖父から253カラットのダイヤモンド「ケープタウンの星」を譲り受けた。そして、彼女の結婚披露宴で、このダイヤを公開する事になった。警備に当たったのは、世界6ヶ国から集まった6人の警備員。ところが、この厳重な警備の中、ダイヤは偽物とする変わってしまう。
フランスでは珍しい本格推理小説。ダイヤ消失の後、船の消失、誘拐事件と続き、事件は混迷を呈してくる。まさに不可解な事件の連続で、ミステリーマニアを喜ばせる。そして、「読者への挑戦」後、これらを合理的に解決するから凄い。ただ、この事件の真相と言うのが、相当に込み入っている。たぶん、一回読んだくらいでは、よく理解できないと思う(私もそうだった)。つまり、真相を聞いた途端に、膝を叩くと言う楽しさがこの作品にはないのだ。個人的には。ミステリーの真相は単純でなければならない…っと思っている(当然、意外性もなければならない)。その方が驚きも大きいし、楽しい。はっきり言って、本作はパズル小説だ。それも思いっきり難解な。そんな訳で、個人的には少々好みから外れる作品だった。寧ろ、本作の制作秘話の方が遥かに面白い。
今日のアニメ
・セイクリッドセブン #5「心のカガミ」
・快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!! #5「熱愛警報!西条先生のアルバイト」…段々つまらなくなってきた。視聴中止。
今日の映画
・スーパーフライ(アメリカ/1972年)
当時流行ったブラックシネマの一本。如何にも70年代的な犯罪映画であり、青春映画である。だが同系列の映画にあるような悲壮感がここにはなく、全編でソウルやブルースが流れる為か、何気にポップ。さすがに今観ると、ウザイ部分もあるが、それなりに楽しめる作品だ。