真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
盆休み、終わった。orz
読書メーターでは2冊しか挙げてないが、実は「あれも読みたい、これも読みたい」っと言う事で、現在10冊の本を同時進行で読書中(笑)。そんな訳で、なかなか読み終われない(苦笑)。
そんな中、「天の向こう側(アーサー・C・クラーク/ハヤカワ文庫)」を何とか読了。
14本のSF短編集。
「九〇億の神の御名」→ラマ僧がコンピューターを使って、90億もある神の名をすべて書きつくそうとする。…一種の終末SF。まぁまぁの出来。★★★☆☆
「密航者」→イギリスでさんざん持て成しを受けたソーンダーズ船長は、早く宇宙へ逃げたかった。その後、何とか出発するが、船内で密航者が見つかり…。…SFと言うよりは人間ドラマ。それほど面白いものではない。★★☆☆☆
「天の向こう側」→宇宙ステーションで生活する人々の日常を綴った連作集。将来的に宇宙ステーションでの生活が実現すれば、こうなるのかと興味深い。個人的には、2話のカナリアの話がお気に入り。あとは、最終話。(クラークの)宇宙への憧れが満載で、実にイイ感じだ。★★★☆☆
「暗黒の壁」→シャーヴェインが住む世界は、太陽が沈まぬ明るい世界だった。この世界を南へ行くと、巨大な壁がある。シャーヴェインはその先に何があるのか、気になるが。…宇宙ものでなく、異次元SF。メビウスの輪を使った異次元感がなかなか楽しい。★★★☆☆
「機密漏洩」→ハンスがデザインした宇宙船や都市のデザインが…。途中で分かるオチだが、悪くない。★★★☆☆
「その次の朝はなかった」→地球人を救うため、サール人はテレパシーで彼らに呼び掛けるが。…ちょっと皮肉な内容。まぁまぁの出来かな。★★★☆☆
「月に賭ける」→月で作業する人々の日常生活。…「天の向こう側」の元ネタのような作品だが、あまり面白くない。★★☆☆☆
「宣伝キャンペーン」→嘗てないほどの侵略SF映画が出来た。ところが。…皮肉な内容、これもまぁまぁの出来か。★★★☆☆
「この世のすべての時間」→アシュトンの前に女性が現れ、大英博物館にあるいくつかの物を盗み出して欲しいと言った。彼女は彼に、時間の進行を遅くするブレスレットを渡し。…女の正体と、真相、ラストのオチが素晴らしい。ただ、「ミステリーゾーン」で同様のエピソードを観たような気がするのだが。★★★★☆
「宇宙のカサノヴァ」→宇宙空間で調査を続ける男。彼の船に一つの通信が届く。それから流れてきた声は、実に美しい女性の声だった。…完全に落語の世界。ラストのオチには笑ってしまった。もっとも、SFとして見たら微妙だけど。★★★☆☆
「星」→死に行く太陽の近くで、ひとつの惑星を発見する。そこには異星人の遺跡があり。…詩的な作品。そして、物悲しい。★★★☆☆
「太陽の中から」→太陽から何かが飛び出した。その現象を水星から観測するが。…ちょっとネタバレになるが、未知の生命体を題材にしたもの。かなり壮大な話で、楽しい。★★★★☆
「諸行無常」→砂浜で遊ぶ子供。…どこがSFなんだ…って思ったら、最後の方でSFになった。特にストーリーらしいストーリーはなく、言うなれば詩的な作品。★★★☆☆
「遥かなる地球の歌」→恒星間宇宙船マゼラン号の故障を修理するため、惑星サラッサに着陸する。そこで副機関士のレオンは、ローラと言う娘と出会う。…男女の愛がテーマの作品で、悪くはないがSF的な魅力に欠ける作品だ。それでも、ラストのホロ苦さは個人的に好きだけど。★★★☆☆
今日のアニメ
・セイクリッドセブン #7「真実のヨシアシ」…OP曲とED曲が入れ替わった。別に態々変えなくても良かったと思うが。
今日の映画
・エクリプス トワイライト・サーガ(アメリカ/2010年)
シリーズ3作目。相変わらずつまらない。大して面白くもない恋愛模様に、迫力に欠ける超人アクション。大体エドワードって、単なるニヤケ男でヴァンパイアの魅力の欠片もない。…って言うか、このキャラじゃ、もうヴァンパイアじゃないじゃん。ヴァンパイアって、人間に害をなすから魅力的だったと思うのだが。所詮、ティーンエイジ向けの底の浅い映画…ってところか。
・講道館四天王(大映/1955年)
他流の柔術家との因縁、兄弟子の波紋、因縁をかけた試合…っと言った、如何にもと言った展開が楽しい。だが、肝心の柔道シーンに迫力がないのが難。そして受け身がまったく出来てなく、とても柔道家に見えないのが致命的。
・生ける屍の夜(別題:生きた屍の城)(イタリア/フランス/1963年)
スペインにやってきた旅芸人の一座が、ドラコ伯爵(クリストファー・リー)に彼の城に招待されるが…っと言った話。…で、その伯爵が動物の剥製が趣味と言うことから、大体の展開が分かると思うが、まさにその通り。それ以上でも以下でもない。演出に切れもないうえに、意外な展開も真相もないため、はっきり言って途中で飽きてくる。どこかの城でロケをしたと思われる映像も、変に浮いていて良くない。結局、C級ホラーも良いところの出来だった。ただ、無名時代のドナルド・サザーランドが出ているので、その辺りは要チャック。