真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「奥の部屋 ロバート・エイクマン短篇集 (ロバート・エイクマン/ちくま文庫)」、読了。
怪奇短編集。
「学友」
学生時代の友人が、同じ町に引っ越してきた。その友人が事故に会い入院した為、私は彼女の家に入る事になったが。…何であるかはっきりしないが、なにか得体のしれない怖さがある。ところで最後のオチの意味がはっきり分からないのだが、幽霊に取りつかれている(誘われている)と言う解釈でOKなのかな。★★★☆☆
「髪を束ねて」
クラリンダは婚約者の家に行く事になった。そこで。…村の中にある魔境と言うか、踏み込んではいけない場所を描いた作品。よくある怪談ものではあるが、なかなか出来が良い。ところで、この作品って、クトゥルーっぽい内容だな。★★★★☆
「待合室」
駅を乗り過ごした男が、駅の待合室で一夜を過ごす事になった。…よくある怪談話。ただ、それほど怖くない。★★★☆☆
「何と冷たい小さな君の手よ」
電話から聞こえる女性の声に惹かれた男の話。電話を題材にした怪談話と言ったところか。マシスンの「長距離電話」に近い感じかな。ただ、声の正体がどうとでも解釈できるんだよな(幽霊、もしくは電話そのもの)。はっきり言ない分、怖いと言えば怖いが。★★★☆☆
「スタア来臨」
寂れた町の劇場に大スターがやってきた。…延々と公演までのエピソードを並べているだけ。「だから、何」って感じ。一応、ラストのエピソードで何か言いたそうなんだが、はっきりと書いてないので、残念ながら私には分からない。★★☆☆☆
「恍惚」
ある画家が知り合ったマダムの家に行くが。…一種のサイコスリラーか。まぁまぁの出来。★★☆☆☆
「奥の部屋」
子供の頃、両親に買ってもらった中古のドールハウス。やがて、家で奇妙な事が起こり始める。一方、弟はドールハウスの間取りがおかしく、どうやら隠し部屋がある事に気がつく。…特に恐怖シーンがある訳でもないのに、とにかく不気味で怖い。中でも間取り云々のシーンはゾーッとする。結局最後まではっきりとした説明はなく、その分薄気味の悪さが残る。まさにはっきりとしない怖さだな。★★★★☆
今日のドラマ
・柳生新陰流 #11「宗矩と荒木又右衛門」…「鍵屋の辻の決闘」の回。又右衛門を演じるは天知茂。
今日のドキュメンタリー
・グレート・バリア・リーフ…グリーン島、マグネチック島、モハモハ、フレーザー島
今日の映画
・兵隊やくざ 大脱走(大映/1966年)
シリーズ5作目。終戦間際の北満州を舞台に、お馴染みの二人が暴れまわる。一応、前作の後の話らしいが、話自体が続いている訳でない。それなりに楽しい作品に仕上がっているものの、残念ながら構成に難がある。二部構成のような内容で、少々もまとまりに欠ける。あと、ラストがあまりに良い話過ぎて、シリーズに合ってないような気がする。★★★☆☆
調べたら入手できそうなので買いたいです。
「待合室」と言うタイトルで、筒井 康隆さんの「怪物たちの夜」と言う作品を
思い出しました。
これ今から20年位前に深夜に放送していました。(幻想ミッドナイトと言う番組でした。)
タイトルになっている「奥の部屋」と同じような雰囲気の日本の作品を
10年位前に呼んだ記憶があります。
やはり小さい家の模型の話でした。
こういう作品を上手に映像化できる人っていないかなぁ??
「幻想ミッドナイト」は私も観てました。
サブタイトルは忘れましたが、幽霊旅館の話が印象に残ってます。
あと、ED曲の「Love me tender」が好きでした。
確か、CDを買った筈なんですが、どこにやったかな?
>タイトルになっている「奥の部屋」と同じような雰囲気の日本の作品を
>10年位前に呼んだ記憶があります。
>やはり小さい家の模型の話でした。
確か、三津田信三の「忌館 ホラー作家の棲む家」に似たような話があったような。
記憶がはっきりしないので、間違っていたらご免なさい。
>こういう作品を上手に映像化できる人っていないかなぁ??
日本映画界だけに限らず、職人と言われる監督がいなくなっているので、ちょっと無理かもしれませんね。