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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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蛇棺葬(三津田信三/講談社文庫)、読了。
幼い頃、村の旧家である百巳家に引き取られた私は、そこでおぞましい恐怖を体験し、そして民婆の愛情を知る。やがて、成人した私は義母の葬儀の為、再びその地を訪れるが。

どうのこうの言いながら、新刊が出るとついつい買ってしまう三津田信三の本。さて、本作は二部構成で、一部が子供時代のエピソード、二部が大人になってからのエピソードになっている。作者である三津田信三はミステリーとホラーを融合させた作品を書き続ける人だが、本作は謎解きは一切なく、完全なホラーになっている。実は本作は「百蛇堂 怪談作家の語る話」へと繋がる作品で、つまり長い話の前編にあたる作品なのだ。本作で提示された多くの謎は、たぶん「百蛇堂」で謎解きされると思われる。それにしても、怖い作品だ。全編が異様な雰囲気で覆われ、不気味さも半端でない。しかも、三津田信三らしいネチネチとした文章で書かれるから堪ったものでない。確かに子供時代の迫害のエピソードや、大人になってからの生理的嫌悪感が感じる湯灌シーンは好みでないが、それ以外はホント怖い。老人にひかれて家に入るシーン、ラスト近くの風呂場から寝室へのシーンなども怖いが、最高に怖いのは子供時代の山の怪談に纏わる一連のシーン。いやぁ、夜に読むんじゃなかったよ。さてさて、後編とも言うべき「百蛇堂」でどう収拾をつけるのか、今から楽しみ。★★★★☆

今日のアニメ
氷菓 #10「万人の死角」(再見)

今日の映画
針の眼(イギリス/1981年)
第二次世界大戦下、連合軍の上陸地点がノルマンディと知ったナチのスパイ「針(ニードル)」を主役にしたサスペンス映画。昔観た時あまり面白くなかったが、今観たらどうだろうと再見したが、やっぱ面白くなかった。冷酷なスパイが話が進むにつれ、どんどん不抜けになって行くのもどうかと思うし、後半のサイコサスペンス的な展開もどうかと思う。結局、監督や脚本(もしかしたら原作も)がスパイものの事をよく分かってないんだろうな。後半の舞台になる荒涼とした島の映像などは美しく、見応えはあるのだけどね。★★☆☆☆

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