真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「ラヴクラフト全集(4)(H・P・ラヴクラフト/創元推理文庫)」、読了。
「宇宙からの色」→わたしは貯水池建造の為、アーカムへ行った。そこは焼け野原で、異様な雰囲気の場所だった。わたしはアミと言う老人から、44年前に起こった事を聞くが。…発端がSF的なのが、如何にもクトゥルーっぽい。そして、相変わらず場面描写が素晴らしい。隕石の影響ですべての動物が狂い、腐敗し、灰色になり、崩れていく辺りも凄いが、ラスト近くで名状しがたい異世界の生物が出現する辺りは圧巻。これは傑作だ。★★★★☆
「眠りの壁の彼方」→精神異常者に異世界のものがとりつく…話らしいが、分かりづらい。しかも読んでいて、ちっとも面白くなかった。★☆☆☆☆
「故アーサー・ジャーミンとその家系に関する事実」→外見、精神共に異常なアーサー・ジャーミンとその家系の話。これもあまり面白くない。★★☆☆☆
「冷気」→ニューヨークの下宿に住んでいた頃。わたしは心臓発作を起こしたため、同じ下宿にいた医者の力を借りた。だが、その医者の部屋からは、冷気が出ており。…クトゥルー神話ものではない。一種の医学ホラー。SFと言えないこともないが、ティストはホラー。ラストの不気味さが圧巻。★★★☆☆
「彼方より」→わたしの親友が奇妙な実験を始めた。その親友から、実験の結果を見て欲しいと言われるが。…マッドサイエンティストものであり、クトゥルー神話ものでもある。異世界の生物を垣間見るラストが圧巻。ところで、この作品はたぶん、スチュアート・ゴードンの映画「フロム・ビヨンド」の原作と思われる(「フロム・ビヨンド」は傑作なので、DVD化して欲しい)。★★★☆☆
「ピックマンのモデル」→わたしは画家のピックマンから、ノース・エンドにあるアトリエを見えてもらうことにした。そこで、おぞましい彼の絵の数々を見ることになるが。…要は絵画に描かれている怪物が、実際にいたと言う話。まぁ、よくある話だが、相変わらずの描写力と語り口で一気に読ませてしまう。さすがだ。★★★☆☆
「狂気の山脈にて」…南極大陸の奥深くを探検するミスカトニック大学探検隊。彼らはそこで、旧支配者の化石と遺跡を発見する。…ラヴクラフトにしては珍しくロストワールドもの。もっともクトゥルーなので、ワクワクの冒険談でなく、狂気と怪奇の物語ではあるが。ただラヴクラフトって、間違いなく短編の作家だと思う。つまり、長くなるとどうにもつまらなくなるのだ。本作もかなり冗長な感じで、特に後半のどうでもいい様な描写が延々と続くのは読んでいて苦痛なだけだった。何れにせよ、ラヴクラフトの本来の面白さが感じられない作品だ。★★☆☆☆
今日のアニメ
・ヨルムンガンド #10「Dragon Shooter phase.2」…久しぶりにアクション全開で楽しかった。しかし、この武器商人、ヘタな軍隊より強い。
・Fate/Zero #23「最果ての海」…ライダーvsアーチャー、そしてセイバーvsバーサーカー。…にしても、ライダー、カッコ良すぎるわ。男だなぁ。あと、バーサーカーの正体が判明。ランスロットだったんだ。
今日のドラマ
・魔術師マーリン #10「マーリンの帰還」…何気に「七人の侍」のようなエピソード。…って言うか、そのまんま。