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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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クリスマスに少女は還る(キャロル・オコンネル/創元推理文庫)」、読了。
ニューヨーク州の片田舎、メイカーズ・ヴィレッジ。この町でクリスマスが近づいたある日、二人の少女が誘拐された。州副知事の娘グウェンと、その親友でホラーマニアの少女サディーだ。実はこの町では15年前に似たような事件が起こっている。だが、その犯人は現在も服役中だった。

まぁよくある誘拐もので、確かによく出来てはいるが、それほど傑出している訳ではない。しかもかなりの分量で、読むのにかなりて手こずる。そんな訳で、個人的にイマイチのミステリーだった。ところが、ところがである。最後の「エピローグ」でその評価は一転してしまう。なんと、凡作ミステリーが、神がかった小説に変貌してしまうのだ。そうか、そういう話だったのか。つまり、これはミステリーではなく、○○○○○○だったのだ。これにはやられた。よく考えると、前例がない訳ではない。でも、そのオチの付け方が見事なのだ。脱帽。ただ、それでも、この分量は長すぎる。もう少し刈りこんで、二人の少女たちのドラマ中心にするべきだったと思うよ。そうすれば、より傑作になったと思う。

今日の映画
嵐が丘(東宝/1988年)
エミリ・ブロンテの同名小説を、あの吉田喜重が映画化。このアンバランスな組み合わせに唖然となるが、この水と油がどうなるか興味を持って観た。結果、やっぱりと言うか当然と言うか、相当に異和感がある。一応、時代背景を中世の日本にしてはいるが、なんか変だよ。しかも観ていて、ちっとも面白くない。やはり、あの原作は吉田喜重には無理だったんじゃないかな。もっとも元々、私の好きな監督じゃないんだけどね。

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