真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
正月休み7日目。
積本になっていた「緋色の囁き(綾辻行人/1988年/祥伝社)」、読了。奥付から判断すると、なんと15年も積本になっていたことになる(笑)。さて本書の感想だが、なかなか面白かった。とにかく話が良く出来ているので、最後まで楽しんで読むことが出来た。作者のあとがきを読むと、「サスペリア」を参考にして書いたらしい。そのため、らしきシーンや設定がそこかしこにあり、別の意味でも楽しめた。だが同時に、読んでいて物足りなさを感じたのも事実だ。それは何かと言うと、ゴシック的な要素の欠乏だ。つまりこの作品は、単にストーリーを追っただけのスリラーでしかないのだ。空間が描けてないのだ。ただ、これは私の勝手な思い込みだし、作者自身もそんなことをするつもりはないのかもしれない。だがこのような話なら、そして「サスペリア」を参考にするなら、ゴシック的な要素を色濃くして欲しかった。
今日のアニメ
・とある魔術の禁書目録 #13「一方通行(アクセラレータ)」
・ヒャッコ #5「合縁虎縁」+「人には沿うてみよ、虎とは闘ってみよ 」
今日の映画
・39階段(イギリス/1978年)
ヒッチコックの「三十九夜」の2度目のリメーク、と言うよりジョン・バカンの同名小説の3度目の映画化(2度目の1959年版は未見)。つまり映画化された作品の中でも一番原作に近いらしい。だが、ヒッチコック版には遠く及ばない凡作だった。クライマックスのロンドン時計台のシーンはそれなりに盛り上がるが、全体的にサスペンスもスリルがあまり感じられない出来だ。
・アパートメント(韓国/2006年)
心霊ホラー版「裏窓」って感じの映画だが、恐怖シーンはまんま「呪怨」。ここまでそっくりなのは、さすがにどうかと思うが。全体的に各Jホラーの要素を集めただけの印象が強く、特に目新しさは感じない。まぁ、その程度の映画だが、過度の期待をしなければ、そこそこ楽しめると思う。