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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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すべてのものをひとつの夜が持つ(篠田真由美/光文社)」、読了。
「指輪物語」が少し飽きてきたので、少し違ったタイプの小説を読もうとして読み始めたのだが、読み始めるとやめられなくなって、ほぼ一日で読んでしまった(正確には日曜日の一日と月曜日の30分程度)。しかも500ページオーバーの分厚い本をだ。つまりそれだけ吸引力があったということ。ただ反面、読んでいるときから少々気に入らない部分もあった。作者は「ゴシックロマンを目指した」と言っているが、これはゴシックかぁ?。確かに人里離れた洋館、降霊会、半陰陽の人間、徘徊する殺人鬼など、ゴシック的な小道具は揃っている。ゴシック小説は空間を描くものだが、この小説も見事に空間を描いている。特に「鳥籠」と呼ばれる空間の描写力は半端じゃない。もう読んでいてゾクゾクしていた。…なのだが、非常に違和感を感じる。この小説は、むしろ古典的な探偵小説に近いのではないかな。明らかに某探偵小説のような場面もあるし、密室殺人に首なし死体と如何にも…って言う部分もある。もっとも、探偵小説に必要な凝ったトリックがある訳ではないが。

それとは別に、この小説、明らかにゴシック小説として失敗している部分がある。ひとつは登場人物。あまりにも軽薄で年の若い人物を出しすぎている。もうひとつは文章が少々砕けすぎで、会話が軽すぎること。ゴシック小説と言うのは特にその雰囲気が大事なので、そこをお座なりにすると、まったくつまらないものになる。この小説の失敗はその辺りにあると思う。だが単純に失敗と言ってしまうには、あまりにも良い部分がありすぎる。先に述べたように、その吸引力が凄いし、ストーリーでなく空間によって話を展開させていく小説なんで、そうそうあるものでない。「建物のウンチク」辺りなんて、マジで楽しんで読んだよ(しかもぞくぞくする)。なんとも勿体無い。あと一歩で間違いなく傑作になったのに。ホント惜しい作品だった。

「絶体絶命都市3-壊れゆく街と彼女の歌-」、PSPで発売。
このシリーズは結構好きなので、要チェックだな。
…っと言いながら、2作目、まだ買ってないや(笑)。

今日のアニメ
二十面相の娘 #21「夜明け」…チコと二十面相の別れのシーンは、結構感動的だった。ところで原作の最終話まで話が進んだけど、まだ1話残っている。来週は何をするんだろう?
かんなぎ #1「神籬(ひもろぎ)の娘」…これは、結構好みのアニメだな。キャラデも好みだし。視聴継続決定。…にしてもヒロインのナギ、色っぽい&&可愛すぎ☆。しかも神様だし。あと、踊りまくるOPも良い感じだ。
今日の5の2 #1「「1時間目 グラグラ」+「2時間目 スーパーボール」+「3時間目 ノリノリ」+「4時間目 アメフリ」」…エロネタがあるギャグアニメ。ただギャグはまったく笑えない。むしろエロネタの方が印象的。キャラデもあまり好きでないし、作画レベルもあまり高くないので、視聴中止でイイか。
黒執事 #1「その執事、有能」…好みでないです。どことなく、BL的な雰囲気もするし。視聴中止。
乃木坂春香の秘密 #12「秘密です!」(最終回)…結構面白いシリーズだったが、最終回である今回はイマイチだった。

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