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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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火刑法廷(ジョン・ディクスン・カー/ハヤカワミステリ文庫)」、読了。
デスパード家の当主が急死した。死因は砒素による毒殺。当主が殺された夜、その寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人。しかも、その婦人は壁を通り抜けて消えてしまった。伯父の死に疑いを持ったマークは遺体の発掘を行うが、密閉された地下の霊廟から遺体は跡形もなく消えていた。

密閉された地下の霊廟から消えた遺体、壁を通り抜け消える婦人、70年前に処刑された妻にあまりにも見た毒殺魔などなど。その怪奇的な雰囲気は、他の作家の作品では味わえないほど素晴らしい。単なるパズルになりがちなミステリーにおいて、カーの作品は物語性の豊かさを感じる。ホント、読んでいてワクワクするよ。やっぱ、小説である以上、物語が面白くなくちゃね。確かに、真相部分がごちゃごちゃしていて、さほど驚きがないのが残念だが、それでも遺体消滅の真相はかなりのもの。機械トリックではなく、心理トリックを使っているので、実に見事。感心したよ。何れにせよ、カーの代表作であることには違いない。

今日の映画
吸血鬼の接吻(イギリス/1963年)
ハマープロの吸血鬼シリーズ3作目に当たる作品だが、如何せん、ピーター・カッシングとクリストファー・リーと言う二大スターの不在がイタイ。ドン・シャープの演出もあまり冴えが感じられないし、吸血鬼たちが妙に人間臭いので恐怖感が薄い。また吸血シーンがほとんどないし、太陽の光で吸血鬼を滅ぼすと言う黄金パターンがないのも難。全体的に消化不足、迫力不足の作品だった。

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