真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「毒の目覚め(上)(S・J・ボルトン/創元推理文庫)」、読了。
ある夏。イギリスの小さな村で蛇が異常発生した。その為、村の獣医であるクララは対応に追われ、休む暇もない。そして遂に、一人の老人が毒蛇の犠牲になった。だがクララは老人の死因に疑問を持つ。…と言うのも、1匹に咬まれたにしては毒の濃度が高すぎるのだ。さらにイギリスには生息してない、世界でも最も危険な毒蛇タイパンを発見する。どうやら、事件の裏に何者かの策略があるようだ。
これは面白かった。もう、一気に読んでしまったよ。予備知識がなく読んだのが良かったのかもしれない。本作は最初、動物パニックもののような感じで始まる。この辺りもスリルとサスペンス満載で楽しいのだが、本当に面白くなるのは、事件の裏に人為的なものがあると分かってきた辺りから。最初の動物パニックものとは比べものにならないほど、怖い話になってくる。正体不明の男が主人公の家に不法侵入するシーン、数ヶ月前に死んだ筈の人間を目撃するシーンなどなど。特に後半、廃墟と化したコテージに入っていく辺りのサスペンスと恐怖は半端じゃない。そして謎、謎の連続。村で一体何が起こっているのか?、村で過去に何があったのか?、村で過去に起こった教会の火事は何を意味する?、騒ぎを起こしているのは誰?、そして何のために?、などなど。大体、主人公からして謎が多い。顔にある大きな傷にも何かの意味があるようだし。これらの恐怖、サスペンス、謎が一体になり、とんでもなく面白い作品に仕上がっている。もう読んでいて、ページを捲るのさえ、もどかしかった。それにしてもこの話、どんな結末が待っているんだろ。早く下巻も読まないと。★★★★★
今日のアニメ
・境界線上のホライゾンII #8「夜空の別離者」
・白鯨伝説 #20「カム・バック」
今日の映画
・機動戦士ガンダムUC episode1「ユニコーンの日」(バンダイビジュアル/2010年)
「逆襲のシャア」から3年後の設定。その為か、雰囲気が初期のガンダムに近く、良い感じだ。また丁寧に作られているのに好感が持てるし、何よりもアクションが大迫力。どうも最近のガンダムにはついて行けなくなったが、これなら視聴継続できそうだ。★★★★☆