真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
12月8日のあるあるYY劇場(北九州)での「はりけ~んず前田オタクLIVE 『別冊登風5』」のゲストは清水愛らしい。う~~~ん、清水愛かぁ。数年前なら間違いなく行ったけど、今となってはねぇ。
「殺人交叉点(フレッド・カサック/創元推理文庫)」、読了。
「殺人交叉点」と「連鎖反応」の二編を収録。
「殺人交叉点(1957年、新版は1972年)」
10年前に起きたボブとヴァイオレットによる二重殺人は、単純な愛憎によるものと誰もが思っていた。ボブを熱愛していたルユール夫人でさえ、何も疑わなかった。だが、実は真犯人は私だったのです。ところが時効まであと数日に迫ったある日、一人の男が現れて…。
フランス産なので純粋な探偵小説である筈がなく、タイプとしては倒叙ミステリー。つまり、犯人側から描いた作品になっている訳だ。内容は時効寸前に起ったある事件を描いているが、意外な展開とサスペンスの連続で実に楽しい。だが、この作品の最大の魅力は最後の一頁。ここでとんでものない事実が発覚し、作品の内容が180度変わってしまう。私なんか意外過ぎて、「えっ、そ、そんなバカな、だって、だって」っと、呆気にとられてしまったよ。すぐにそれまでの頁を読み返したら、これが巧妙に暈されていた。いや~、これにはホント騙された。「最後の一頁が命」、「読んで驚け」っと言ったタイプの作品は結構あるが、これほど驚いた作品は初めてだよ。脱帽。★★★★★
「連鎖反応(1959年)」
婚約したジルベールは、愛人モニクに別れ話を持ちかける。だがモニクはすでに彼の子を身籠っており、彼に法外な養育費を請求する。困り果てたジルベールは、ある計画を思いつくが。
その計画と言うのが、意外と言うか、「えっ、そっちに行くのか」って感じのもの。ある意味、常道を逸している。…っと言う辺りから分かるように、これはコメディ。それも毒満載のブラックな。ラスト近くの展開はギャグ…と言うか、まるで落語。まぁ、嫌いな作品ではないが、傑出した「殺人交叉点」の後に読むとどうしてもねぇ。★★★☆☆
今日のアニメ
・ギャラクシーエンジェる~ん #9「豪華!セレブのトラベる~ん」(再見)
今日の映画
・コナン・ザ・バーバリアン(アメリカ/2011年)
「英雄コナン(個人的には「蛮人コナン」の方がしっくりくる)」の2度目の映画化。一応、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「コナン・ザ・グレート」のリメークとなっているが、ストーリーはまったく違う。どちらかと言うと、別のエピソードの映画かと考えた方が良いだろう(私が原作を最初の1冊目しか読んでないので、どのエピソードか特定できないのが残念。)。出来はB級も良いところだが、「コナン・ザ・グレート」より遥かに楽しい。実は「コナン・ザ・グレート」の監督であるジョン・ミリアスが大の黒澤明ファンで、かなり演出を真似て作っている。その為、重量感ばかりで、ファンタジー映画の面白さがまるで感じられない、何とも面白みのない作品に仕上がっていた(シュワちゃんのコナンは悪くなかったのだが)。私に言わせれば、あれは完全に失敗作だ。だが本作はそう言う部分がないため、原作の持ち味を生かしたファンタジー本来の作りになっており、文句なく楽しめた。個人的には、本作>キング・オブ・デストロイヤー(シュワちゃん版コナンの2作目)>コナン・ザ・グレート…って感じかな。もっとも本作にも欠点はあって、アクションは楽しいのだが、それ以外がもたつき気味。なんかモタモタしていて、結構退屈なんだよなぁ。編集などで展開を早くすれば、もっと面白くなったと思うのだが。★★★☆☆