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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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月長石(ウィルキー・コリンズ/創元推理文庫)」、読了。
インド寺院から紛失した「月長石」は、その後イギリスに亘り、現在はヴェリンダー家が持ち主になっている。だがインド人の不気味な影がつきまとう中、ヴェリンダー家からその「月長石」が忽然と消えた。ロンドン警視庁のカッフ部長刑事が捜査を開始するが。

読み終わって一言…「長かったぁ」。とにかく長さが半端じゃない(文庫本で770頁、しかも字が小さい)。そのため、初めての方の展開を忘れていることもしばしば。しかも登場人物がやたら多いので、途中で誰が誰だか分からなくなってしまう始末。もう、読むのに相当に苦労したよ。まぁ確かに途中で何度も中断した私が悪いのだが(結局、読み終えるのに1~2年かかってしまった)。作品にあまり吸引力がないのも事実だ。表紙には物語的興味と論理的推理が楽しめると書いているが、物語はそれほど面白くないし、推理もそれほどゾクゾクしない。確かに「最初の推理小説」と言うだけあって、当時(1868年)としては先進的な内容だったと思うが、今となっては古臭い。そんな訳で、個人的にはイマイチだった。

今日の映画
忠臣蔵 暁の陣太鼓(松竹/1958年)
タイトルが「忠臣蔵」っとなっているが、中山安兵衛(後の堀部安兵衛)の半生を描いた時代劇(忠臣蔵のエピソードになるのは、後半の1/3だけ)。喧嘩安兵衛と言う異名をとり、「高田馬場の決闘」を経て、「吉良邸討入り」するまでを手際よく描いており、なかなか見応えのある作品になっている。安兵衛を演じる森美樹がむちゃくちゃ立ち回りが下手なのが難だが、見た目は如何にも安兵衛って感じで良いと思う。そんな訳でなかなか良く出来た作品だとは思うが、安兵衛ものには阪妻の「決闘高田の馬場」と言う傑作があるだけに、少々見劣りするのも事実。…にしても、安兵衛より俵星玄蕃役の近衛十四郎の方が目立っていたような気がする(笑)(特にクライマックスがカッコ良かった)。

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