真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「月は無慈悲な夜の女王(ロバート・A・ハインライン/ハヤカワ文庫)」、読了。
2076年、月は地球の植民地となっていた。そして、その支配があまりにも圧制なため、月は地球に対して独立を宣言した。この革命の先頭に立ったのはマニーと言う技術者だったが、彼の後ろには自意識を持つ巨大コンピューター、マイクが付いていた。
今まで読んだハインラインの小説は、ほぼハズレがなかったので、本作にはかなり期待した。だが読み終わって残ったのは、失望感だけだった。そのひとつの理由は、ストーリーのつまらなさ。最初私は、本作は地球からの独立戦争を描いた作品だと思っていた。まぁ確かにそれに違いないんだが、全体の3/4くらいまで、大して面白くもない話が延々と続くだけ。しかも緊張感が全くなく、読んでいて脱力してしまう。最後の方でようやく独立戦争が起こり、本来のハインラインらしさが出てくるが、とにかくそれまでが退屈すぎる。もうひとつの理由は、センス・オブ・ワンダーのなさ。一応、SF的な設定はあるが、ドラマが普通すぎる。はっきり言って、別にSFである必要がない。これによって、少年の読み物から大人の読み物に変わったらしい。それなら、大人の読み物にならなくてイイよ。センス・オブ・ワンダーの感じられないSFなんて、ちっとも楽しくないもの。一般的には、本作はハインラインの最高傑作とされているらしいが、私にとって最低作だ。
今日のアニメ
・デュラララ #6「東奔西走」…今週はえらくコミカルな。
・喰霊-零-(ディレクターズカット版) #2「憎発露 -にくしみのはつろ-」…再見してみると、この作品がよく考えられた内容とストーリーであることが分かるなぁ。
・ケロロ軍曹 #315「ケロロ 楽しい園芸 であります」
今日の映画
・レギオン(アメリカ/2010年)
神の審判(天使vs人類)と言う、ありそうで意外となかった作品。そのため、結構新鮮だった。唯、当初、天使の軍団vs人類の戦いを描いたスペクタクル映画かと思っていた(例えば、石川賢の「聖魔伝」のような)。ところが蓋を開けると、全く違う、サスペンス中心の比較的地味な作品だった。確かに天使vs人類の壮大な戦いを描くとなると、とんでもなく金がかかるので、こう言う内容にしたのも分かる。だが、やっぱ、天使vs人類の大スペクタクルは観てみたかったな。…とは言うものの、こっちのタッチも決して悪くない。砂漠の中の寂れたレストラン、客と従業員のわずか数名の登場人物、外の世界で何かとんでもないことが起こっているらしい…っと言う終末SFのノリ。う~ん、なかなかのものだ。(続きは[本館]で)
・フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(東宝/1965年)
再見。当然、唐突に大ダコが出てくる海外版でなく、日本公開版の方。感想は[本館]の方に書いているので今回は簡単に書くが、やっぱ面白い。怪奇調の怪獣映画と言うのが良いし、最後の物悲しさや薄気味悪さも絶品。