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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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地球の緑の丘(ロバート・A・ハインライン/ハヤカワ文庫)」、読了。
「未来史」シリーズの第2作目。短編集。
「宇宙操縦士(1947年)」→定期航路の宇宙飛行士の苦悩と悩みの物語。物語中に起こるトラブルにより、自分の職業に誇りを持つ…って言った内容。まさに、ハインラインらしい前向きな話だ。同時に妻との愛情を確かめ合う愛の物語でもある。読み終わった後、清々しい気分になる秀作だ。★★★★☆
「鎮魂歌(1940年)」→高齢が原因で、月への定期航路に乗せてもらえないハリマン。どうしても宇宙へ行きたい彼は、ある方法を実行するが。…宇宙(そら)への憧れと、不屈の魂を描いた作品。男はすべてを投げ出しても、やる遂げたい事がある。まさに、そんな感じの作品。状況的には悲劇的だが、実はこれ以上になく清々しいラストが絶品だ。★★★★☆
「果てしない監視(1949年)」→月面で核爆弾による反乱を企てる男の話。…それほど面白い話でない。イマイチ。★★☆☆☆
「座っていてくれ、諸君(1948年)」→月のトンネルで事故に巻き込まれた男の話。まぁまぁかな。内容が内容だけに、短編ではつらい。★★☆☆☆
「月の黒い穴(1948年)」→父の仕事の都合で、家族で月にやっていたある一家。だが、下の息子が行方不明になり。…ダメな父親、情緒不安定な母親、わがままな弟。長男を除いて、一家がバカすぎる。とてもじゃないが、感情移入できない。ラストの台詞で何とか救われた感じ。★★★☆☆
「帰郷(1947年)」→ルナ・シティから地球へ帰る事になった夫婦。最初は喜んでいたが。…結局、月でしか生きれらない人間の話。まぁまぁの出来か。何気に「火星年代記」を思い出させるラストは、かなり好きだ。★★★☆☆
「犬の散歩も引き受けます(1941年)」→何でも代行屋が、異星人の接待業務を請け負う事になるが。…まぁまぁ。それほど面白い話ではない。★★☆☆☆
「サーチライト(1968年)」→盲目のピアニストが月で行方不明になった。広い月面から彼女を探さなければならない。…要は音楽家と言う部分が捜索の手掛かりになる。それなりに面白い。★★★☆☆
「宇宙での試練(1948年)」→宇宙での仕事の為、高所恐怖症になった男が、地上の仕事につくが。…やがて、自分のトラウマを克服し、再度旅立とうとする。実に清々しいラストで、こう言う話を書かせたら、ハインラインは上手いなぁ。★★★★☆
「地球の緑の丘(1947年)」→宇宙を放浪する盲目の吟遊詩人の話。…一般的には傑作とされているらしいが、私はそれほどのものとは思わなかった。ラストの地球への想いは悪くないけど。★★★☆☆
「帝国の論理(1941年)」→身に覚えのない契約書の為、金星で奴隷のような労働を従事する男の話。…途中まではそれなりに読ませるが、ラストの方で「あれ?」っとなる。私は単純な復讐ものだと思っていたのだが、何か変。結局何がやりたかったのだ、ハインライン。★★☆☆☆

今日のアニメ
森田さんは無口。2 #26「四人は仲良し」(最終回)
境界線上のホライゾン #13「境界線上の整列者達」(最終回)…それなりに面白かった。…で、続きは来年の夏か。

今日の映画
オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン(イギリス/2011年)
25周年記念として、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで公演された「オペラ座の怪人」を映像記録した作品。ジョエル・シュマッカー監督の映画版「オペラ座の怪人」を観た時、かなり感動した。だが当時、某所で「確かに上手く作ってはいるが、舞台版ほどではない」と言うコメントを読んで、ずっと気になっていた。でも、本作を観て納得。すべてにおいて、この舞台版が映画版より格段に優れているわ。歌やダンスもこちらの方が比較にならないほど凄いし、心理描写もきめ細かく、丁寧に描かれている。しかし何よりも驚いたのが、映画版はただ美しいだけの作品だったが、舞台版は原作に近く、ホラーティストがかなり強くなっている事だ。その分、ラストの悲劇性が増し、実に感動的になっている。映画版では聞けなかった曲も聞けるし、もう、すべてにおいて文句のつけようがない。できれば自宅のTVではなく、大きな劇場のスクリーンで観て欲しい。それくらい、素晴らしい作品だ。もっとも、映画版にも良いところはあって、例えば、比較的短いカット割りの為、展開がスピーディだったりとか、流れるようなカメラワークの為、当時のオペラ座の巨大さが堪能できたりする。ただ、ここ数年思うのは、安易にVFXに頼らない(…って言うか、頼れない)分、逆に舞台のパワーを感じる。実際、私自身も舞台を観に行っている回数が増えているし。

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