真夜中のティータイム
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GWを利用して、奈良に行くことにした。実は以前から、佐保姫と龍田姫のゆかりの地を訪ねたいと思っていた。ただ、それだけで奈良まで行くのはちょっと…っと思っていたところ、ちょうど今年、「平城遷都1300年祭」だったので、それを兼ねて思い切って行くことにした。
さて、その佐保姫と龍田姫を少し解説しておく。佐保姫は春をつかさどる女神の名前で、龍田姫は秋をつかさどる女神の名前。当然、他の季節の女神もおり、夏の女神が筒姫、冬の女神がうつ田姫となる。ただ、この二人に関しては、よく分からないところが多く、調べても正体も鎮座している場所も分からない。その中で比較的はっきりしているのが、先に書いた佐保姫と龍田姫は鎮座しているところが分かっている。面白いのは、これらの女神が民俗信仰による女神のため、日本神話に登場する女神のように観光地化された神社に鎮座しているのでなく、ひっそりとした所に祭られていることだ。個人的には、こういうものの方が興味をひかれる。
まず佐保姫だが、奈良の東の佐保山に宿る春の女神のこと。そして、佐保とは白くて柔らかな春霞を身にまとう若く美しい女性のことを意味するらしい。そのことから、染色や機織をつかさどる神とも言われている。但し、「古事記」に登場する沙本昆売(さほひめ)とは、別人のようだ。鎮座している場所は奈良市の手向山八幡宮摂社住吉境内の佐保神社。
もうひとりの龍田姫だが、奈良の西の龍田山に宿る秋の女神のこと。そして龍田の神と言えば、風神としても有名であることから、彼女も風の神という側面も持っているようだ。鎮座している場所は、奈良県生駒郡三郷の龍田神社。