真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「カワセミの森で(芦原すなお/理論社)」、読了。
陸上部部員であり、文学少女である英腺女子高2年生の桑山ミラ。彼女は貧乏な家で育って、植木屋の親方みたいに髪を刈った、胸の大きくない不幸な女の子…らしい。そんな彼女のクラスに、深山サギリと言う転校生がやってきた。サギリはセミロングの髪の美しい少女で、正真正銘のお嬢様。その彼女はどうやら、ミラ目当てでこの学校に転校してきたらしい。サギリの積極的なアプローチもあり、二人はすぐに仲良しになる。だが不良の襲われた時、サギリが豹変して、不良を叩きのめしてしまう。聞くところによると、死産した彼女の双子の兄が時々乗り移り、彼女は暴力的な性格になるらしいのだが。
ストーリーはそれなりに謎たっぷりで、興味深い。ミステリーなのか、ホラーなのか、はっきりせず、展開するのは良い。だが作者に描写力がないのが、致命的。例えば、怪談的な部分があるが、読んでいてちっとも怖くない。特に前半の金縛りのシーンなんか、もっと怖くなって良い筈だ。また、文章が軽すぎる。確かに読みやすいが、ここまで軽いと作品の品位を落としてしまう。さらに、キャラに魅力がない。ミラのオヤジ臭さには萎えるし、サギリもあまりお嬢様っぽくない。あとのキャラに関しても、推して知るべし。さて後半、遂に連続殺人が起こり、物語は盛り上がり始める…筈なんだが、ちっとも盛り上がらない。ありきたりな事件、サスペンスが感じられない展開、そしてあまりにもリアリティがなく、面白みに欠ける真相(別に事件の真相はどうでもよく、犯人の異常心理を描く事で、ホラーっぽくした…っと好意的に解釈することもできるが(笑))。どうして、この作者はすべてにおいてこうなるんだろう。要は、作者の描写力のなさが作品のあらゆる面をつまらなくしているんだろうな。
Club AT-X>
広橋涼って、こんな不思議系の子だったのか(笑)。「見えない家族がいっぱい居る」とか、「キレイなおっさん」とか、笑ってしまったよ。
今日のアニメ
・閃光のナイトレイド #9「新しき京」
・B型H系 #19「金城家の一族 セレブな兄のキラキラな秘密!」+#20「恋する途中? 私の男(コスダ)に手を出すな!!」
・いちばんうしろの大魔王 #10「阿九斗の帝都大戦争」…なんか最初の頃とは、全く違うアニメじゃん。…にしても、何でもありの戦闘シーンには笑ってしまった。