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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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アイルの書(1)白い鹿(ナンシー・スプリンガー/ハヤカワ文庫)」、読了。
よくあるファンタジーとは違うアプローチをした作品だ。普通、ファンタジー小説は冒険や戦を好んで描くものだが、ここで描かれているのは神話であり、愛の物語だ。確かにダンジョン探索やモンスター退治、さらに敵国との戦いなどのシーンもある。だが、それらはかなりあっさり描かれており、あくまでもメインは愛の物語-神の子ベヴィンとエリド姫と従兄のクインの三角関係だと言うことが分かる。しかも面白いのが、この三角関係が一人の女性を巡る二人の男…っと言った図式でなく、この二人の男も互いに好意を持っており、三人共が仲が良い。そのため、どことなくBL的な雰囲気がする。確かに直接的にそのような描写はないが、薔薇的な匂いがプンプンする(笑)。そんな訳で、ファンタジー小説=子供向きと思っている人が読めば、ちょっとビックリするかもしれない。ところで地名で大体の察しが着くと思うが、舞台はアイルランドをモチーフにしている。と言うことはつまり、ここに語られている神話体系も、ケルト神話、そしてマビノギオンを基にしていることが容易に察することが出来る。そのため物語の雰囲気がどことなく暗く、神話的である。また全編を通して描かれる自然も荒涼とし、そして素晴らしく美しい。その辺りも私好みと言える。

今日のアニメ
ロザリオとバンパイアCAPU2 #9「スキーとバンパイア」

今日の映画
怪談鬼火の沼(大映/1963年)
再見。感想は前回と同様。内容も演出もイマイチだが、廃墟と化した屋敷、夜の沼などのセットは素晴らしい。

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