忍者ブログ

真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

[2098]  [2097]  [2096]  [2095]  [2094]  [2093]  [2092]  [2091]  [2090]  [2089]  [2088

今日は1年で一番嫌な日。私の誕生日だ。もう、歳をとりたくないよ。やだ、やだ。

首無の如き祟るもの(三津田信三/講談社文庫)」読了。
第二次世界大戦中。父を戦争で亡くし、その為の一家心中により母と兄弟を亡くした斧高は、媛首村にある一守家に引き取られる。ある日、斧高は村の言い伝えにある首無し女を目撃。そして、ちょうどその頃、一守家の長女、妃女子が十三夜参りの最中に事故死する。それから10年後、今度は長男、長寿郎の花嫁探しの儀式の最中に、忌まわしい連続首無し殺人事件が起こり始める。

「刀城言耶」シリーズ2作目。今回は横溝正史色が強い。だがミステリーとホラーを両立させる作者にしては珍しく、ホラー的な要素があまりなく、あくまでもメインはミステリーになっている。ところで基本的にミステリーにおいて、首なし死体が出ると人間の入れ替えが行われていると考えて、まず間違いない。この作品のタイトルにも「首無」とあるし、当然そのトリックが使われていると考えるのが妥当だ。少々ネタばらしになるが、実は本書でもそのトリックは使われている。…が、その入れ替えが相当に複雑なので、普通の読者では見当さえつかない。私自身もまったく分からなかった。真相を読んで、なるほど…っと思った次第。この辺りのトリックはかなり良く出来ているし、読んでいて実に面白いので、必読と言ってイイだろう。ただ、裏の設定はさすがにどうだろう。前作の「厭魅の如き憑くもの」同様に、無理があり過ぎる。リアリティがないと言うか、普通に考えて絶対に無理。たぶん、この辺りで引いてしまう人が多いんじゃないかな。私個人としては、所詮作り話じゃないか…っと開き直って読んだので、十分に堪能出来た。…って言うか、ラストの3重のどんでん返しが見事で、その辺り(裏の設定のリアリティ云々)がどうでも良くなった感じか。更に最後のオチが何と言って良いのか、もう見事しか言いようがない。先に「ホラー的な要素があまりなく~」っと書いたが、実はここで…(以下、自粛)。

今日のアニメ
夏色キセキ #5「夏風邪とクジラ」
白鯨伝説 #4「白い悪魔」

今日のドラマ
魔術師マーリン #6「二人の宮廷医師」

拍手[0回]

PR
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
04 2025/05 06
S M T W T F S
3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
[01/09 九月風]
[01/09 ダムダム人]
[11/28 九月風]
[11/27 ダムダム人]
[11/01 九月風]
HN:
九月風
性別:
男性

忍者ブログ [PR]
 Template by repe