真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
今日は1年で一番嫌な日。私の誕生日だ。もう、歳をとりたくないよ。やだ、やだ。
「首無の如き祟るもの(三津田信三/講談社文庫)」読了。
第二次世界大戦中。父を戦争で亡くし、その為の一家心中により母と兄弟を亡くした斧高は、媛首村にある一守家に引き取られる。ある日、斧高は村の言い伝えにある首無し女を目撃。そして、ちょうどその頃、一守家の長女、妃女子が十三夜参りの最中に事故死する。それから10年後、今度は長男、長寿郎の花嫁探しの儀式の最中に、忌まわしい連続首無し殺人事件が起こり始める。
「刀城言耶」シリーズ2作目。今回は横溝正史色が強い。だがミステリーとホラーを両立させる作者にしては珍しく、ホラー的な要素があまりなく、あくまでもメインはミステリーになっている。ところで基本的にミステリーにおいて、首なし死体が出ると人間の入れ替えが行われていると考えて、まず間違いない。この作品のタイトルにも「首無」とあるし、当然そのトリックが使われていると考えるのが妥当だ。少々ネタばらしになるが、実は本書でもそのトリックは使われている。…が、その入れ替えが相当に複雑なので、普通の読者では見当さえつかない。私自身もまったく分からなかった。真相を読んで、なるほど…っと思った次第。この辺りのトリックはかなり良く出来ているし、読んでいて実に面白いので、必読と言ってイイだろう。ただ、裏の設定はさすがにどうだろう。前作の「厭魅の如き憑くもの」同様に、無理があり過ぎる。リアリティがないと言うか、普通に考えて絶対に無理。たぶん、この辺りで引いてしまう人が多いんじゃないかな。私個人としては、所詮作り話じゃないか…っと開き直って読んだので、十分に堪能出来た。…って言うか、ラストの3重のどんでん返しが見事で、その辺り(裏の設定のリアリティ云々)がどうでも良くなった感じか。更に最後のオチが何と言って良いのか、もう見事しか言いようがない。先に「ホラー的な要素があまりなく~」っと書いたが、実はここで…(以下、自粛)。
今日のアニメ
・夏色キセキ #5「夏風邪とクジラ」
・白鯨伝説 #4「白い悪魔」
今日のドラマ
・魔術師マーリン #6「二人の宮廷医師」