真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「密室の如き籠るもの(三津田信三/講談社)」、読了。
3本の短編と1本の中編を収録。
「首切の如き裂くもの」
四人の女性が喉を切られて死に、犯人を思われる男性が喉を切って死んだ。それから1年後、同じ場所で似たような事件が起こるが。…怪奇シーンも全然怖くないし、ミステリーの部分の出来もあまり良くない。…って言うか、あの凶器隠しは実際不可能だろう。…って事で、三津田の作品にしては下の部類。★★★☆☆
「迷家の如き動くもの」
二人の薬売りの娘が行商の途中で奇妙な出来事に遭遇した。どうも、峠から見える家が消えたり現れたりしているようなのだ。…これは短いながらも、かなり面白い作品だった。作品の大半を占める山の怪談は、三津田信三にしてはそれほど怖くない。だが、老婆から聞いたような古い日本の怪談話って感じで、実に良い雰囲気を持っている。そしてラストで分かる事の真相も、「ちょっと偶然が重なり過ぎだよ」って気がするが、なかなか良く出来ている。加えて、ある登場人物の正体がかなり意外で、最後まで楽しめる作品だ。短編ミステリーの傑作と言って良いだろう。★★★★☆
「隙間の如き覗くもの」
子供の頃から多賀子は隙間を見ると、見てはいけないものを見てしまう。成人して教師になった彼女はある日、夜の学校で奇妙なものを見た。その直後、校長が殺された。…前半、主人公の半生に渡る奇妙な出来事が語られるが、これがまったく怖くないし、それほど面白くもない。そして中盤を過ぎた辺りから、本格ミステリーと化すが、事件自体が面白いものでないし、真相も微妙。機械的なトリックと言うは個人的にあまり好くじゃないし。★★☆☆☆
「密室の如き籠るもの」
旧家である猪丸家に、記憶をなくした葦子と言う女性が現れる。やがて葦子は、当主である岩男の先妻たちが死んだ開かずの間であった蔵座敷で、狐狗狸さんを始める。彼女はその後、後妻になるが、例の蔵屋敷で何者かに殺される。しかも、殺害現場は完全な密室だった。…三津田信三にしては珍しく、ホラー要素がほぼ皆無で、純粋なミステリーになっている。最後の最後で分かる本当の真相が悪くなく、それなりに楽しめる作品になっている。いつものに二転三転する推理も楽しい。だが、なんか読んでいて物足りないんだよねぇ。やっぱ、三津田信三の作品は中短編に向かないのかな。個人的には重箱を隅をつついたような推理も好きじゃないし。★★★☆☆
チャイルド オブ ライト>
・昨日の続き。闇の竜を倒したところから、海の巨人と戦う寸前まで。もう少し進んでも良かったが、何かそろそろ終わりそうな感じなので、今日はここで終了、お楽しみは長く続けたいからね。しかし、マジでボリュームがないゲームだな。まぁ、通常版で1500円程度なので、こんなものか。もっとも、ボリュームがあればイイってもんでもないけどね。
・闇の竜との再戦。レベルを二つほど上げたら、勝つ事が出来た。
・オーロラが大人になった。やっぱ、成長するんだ。幼女のオーロラも良かったが、こちらもなかなか。もっとも、彼女の姉の妖艶さも捨てがたい(笑)。姉とパーティをもう組めないのが、残念で仕方ない。
・最初にも書いたが、ヘタしたらGW中にもクリアするかもしれない。1~2カ月は持たせようと思ったのに。クリアしたら、何をプレイしたらイイんだ。「ドラゴンエイジ」の発売はまだ先だし。
今日のアニメ
・シドニアの騎士 #4「選択」
・メカクシティアクターズ #4「カゲロウデイズ」…先週でようやく話が分かって来たのに、今週でまた訳分からなくなった。もう勘弁してくれ。これが続くようなら切るよ。
・犬神さんと猫山さん #4「猫山さんとメガネ」
※世界卓球のため、「牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-」が録画出来ず。時間がずれ過ぎて、追っかけ機能もダメだったみたい。もう、くだらないスポーツ中継の延長は止めてくれよ。仕方ないので後日、某所で補完の予定。
今日の映画
・サカサマのパテマ(アスミック・エース/2013年)
新しい世界を知りたがるパテマが、逆さまに重力が働く世界に住むエイジと出会う…と言う異世界アニメ。一見奇抜なアイデアに見えるが、同時期に公開された「アップサイドダウン 重力の恋人(カナダ/フランス/2012年)」とまったく同じアイデアなんだよねぇ。公開時期から考えて、どちらかがパクったとは考えづらいので、偶然なんだろうけど。
そんな訳でアイデアの面白さは置いておくが、作品の出来自体は悪くない。「ボーイ・ミーツ・ガール」的な話も良いし、大空をとんでもないスペクタクル映像にするセンスも良い。だが、何よりも最大の魅力は主役であるパテマのキャラ。外見も性格も実に可愛い。これほど魅力的なキャラって、そうそういないよ。勿論、CVを担当した藤井ゆきよの力も大きいと思う。まぁ、確かに独裁国家と言う設定や悪役の造詣がありきたり過ぎるのが難だが、十分に楽しんで観る事が出来た作品だった。★★★★☆
・空手バカ一代(東映/1977年)
極真空手の総裁・大山倍達の半生を描いた作品。「けんか空手 極真拳」、「けんか空手 極真地獄拳」に次ぐシリーズ3作目。今回は沖縄に飛び地元ヤクザが興行する格闘試合のいざこざに巻き込まれていく話。半生と言いながら、かなり突っ込みどころ満載の内容なので、あくまでも単なる格闘技アクションとして観た方が良いだろう。ちなみに、一番面白いアクションは冒頭の道場破りのシーンだったりする。あと、クライマックスが「燃えよドラゴン」の鏡の部屋のシーンのパクリで、笑ってしまった。ところで今回、助っ人として、なんと本郷功次郎が講道館の柔道家で登場、実は本郷は嘗て「講道館」シリーズで柔道家を演じており、実際に柔道の黒帯なんだよね。このキャスティングをした人、分かっているなぁ。★★★☆☆