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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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今日は早めに帰宅して正解だった。帰宅直後、豪雨。

ねじの回転(ヘンリー・ジェイムズ/創元推理文庫)」、読了。
古いインクで美しい文字で書かれた原稿には、作者である女性の奇妙な体験が書かれていた。彼女はある富豪に雇われ、彼の甥と姪の家庭教師を頼まれる。甥はマイルズ、姪はフローラ。やがて、屋敷で二人の面倒をみるが、家政婦と召使しかいないはずの屋敷で、正体不明の男を見かけ始める。

一種の幽霊話だが、普通の幽霊ものとは少し雰囲気が違う。結論を言えば、「幽霊怖い」って話じゃない。実際、主人公もちっとも幽霊を怖がってないし。彼女が怖がっているのは、幽霊でなく、それが持つ悪意なのだ。つまり、「本当に怖いのは人間(生きている死んでいるに関わらず)」って言う話。だから、クライマックスは幽霊との戦いでなく、心の底になる悪意との戦いなのだ。これって、はっきり言って、私好みの内容でない。ところが、ところがである。最初の一行でとんでもない事が起こり、私の好みを変えざるを得なかった。詳しくは書けないけど、愛や正義や信念でさえ救えない、そう言う正統法では思わぬ落とし穴がある。…っと言う捻った設定が実に面白かった。悔しいけど、これは傑作だ。★★★★☆

ところで、スティーヴン・キングが「この100年間に世に出た怪奇小説で傑作といえるのは、ジャクスンの「丘の屋敷(たたり)」と、この「ねじの回転」の2作だけという気がする」と言っている。まぁ、これに関して異論はない。でも幽霊談と言う前提で言わせてもらえば、個人的にはスーザン・ヒルの「黒衣の女」と、短編ではあるがブラックウッドの「打ち明け話」だな。

今日のアニメ
カンピオーネ! #11「太刀の媛巫女」

今日の映画
ヴァージニア(アメリカ/2011年)
フランシス・フォード・コッポラにしては珍しく、低予算ホラー。まぁ、彼の劇場処女作が「死霊の棲む館」なので(学生時代に数本演出しているが、商業映画はこれが最初)、原点に戻ったと言うことか。内容は、過去に起こった12人の子供が殺害された事件、そして数日前に起こった、少女が胸に杭を打たれて殺害された事件。この二つの事件の謎を解くホラーミステリー。もっともホラーと言っても、どちらかと言うと幻想ものに近く、モノクロ(少し着色)の映像が実に美しい。この辺りは、さすがはコッポラと言ったところ。但し反面、全体的にモタモタしているし、脚本が混乱気味の為か(夢と現実が頻繁に交差するため?)、ストーリーが少々分かりづらい。そんな訳で、少々退屈な作品だった。ラスト近くの意外な展開の連続や、○の変貌シーンがかなり好きなので、何とも残念だ。★★★☆☆

ヘルハウス(アメリカ/1973年)
再見…どころでない。もう、何回目だ。それだけ観ても、飽きないんだから凄いなよ。感想は今更書かないが、今回初めて気がついた事を一つ。パメラ・フランクリン、シーンごとに全部衣装が違うじゃん。何枚持っていったんだよ。

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