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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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美しきもの見し人は(篠田真由美/光文社)」、読了。
1980年、私は長崎の北西部にある波手島に向った。ここには作家・蘭堂叡人が晩年を過ごした館があった。私がここを訪れた目的は、K社から依頼された蘭堂叡人の伝記を書くためだった。だが到着早々、島に不穏な空気が流れ始める。

「さいはての館」シリーズ2作目。元々、このシリーズはゴシック小説を目指して書かれたもので、前作「すべてのものをひとつの夜が持つ」がゴシック小説として失敗している面も多かったが、ゴシック小説の要である空間の描写が見事だったし、なによりも面白い作品に仕上がっていた。そんな訳で、本作も読んでみたのだが…。あれ?、一体どうしたんだ。ストーリーはまったく面白くないし、空間の描写もなってない。一応、軽薄の若者も登場しないし、文章も重厚になって、よりゴシック小説に近づこうとしている。なのに、なのに、何故こうなる。はっきり言って、ゴシック的なロマンがないのだ。これでは、単なるミステリーだ。これが、作者の力量がなくて書けないのならあきらめもつくが、彼女、「アベラシオン」なんて言う傑作ゴシック小説も書いているんだから納得がいかない。結局のところ、不調だったのかな?。何れにしても、非常に残念だ。ところで○○な真相、あれって、実際は不可能だと思うが。

今日の映画
バンド・ワゴン(アメリカ/1953年)
数回目の視聴になるが、ストーリーのつまらなさが以前ほど感じられなかった。まぁ、これはこれでありかと。もっとも、後半は些か冗長すぎると思うけど。それにしても、この作品の看板と言って良い「That's Entertainment!」は何回聴いても良いなぁ。あと、「Shine on Your Shoes」も楽しい。

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