真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「百蛇堂 怪談作家の語る話 (三津田信三/講談社)」、読了。
三津田信三はある日、龍巳美乃歩と言う男から不気味な打ち明け話を聞いた。それは彼が旧家、百巳家で体験した恐怖の体験談だった。数日後、その原稿が送られてくるが、それを読んだ三津田を含む人々に怪現象が起こり始める。
「蛇棺葬」の続編。龍巳美乃歩の打ち明け話と言うのが、前作の「蛇棺葬」にあたる。構成としては、本作の最初の方まで怪現象が続き、その後が今までの文章の中の矛盾をピックアップし、真相を推理していくと言うもの。推理と言っても、怪現象の裏に隠された真相を探って行くだけで、内容は完全にホラー。はっきり言って、ミステリーの入る余地なんて微塵もない。それにしても怖い。特に三津田信三の同僚の女の子が体験する怪現象は圧巻。もう、怖いなんてレベルじゃなく、読まなければ良かったって感じ。読んだ後、トイレに行くのがマジで怖かった。怖い話が大好きな私でさえ、それほどキツかったんだから、怖いのが苦手な人は絶対に読まない方が良い。ところで、その後、どう言う訳か一気に怖くなくなってくる。これは読んでいる私の感覚がマヒしたのか、三津田信三自身の精根が尽きたのか、はたまた謎解きに集中させるため、あえてそうしたのかは不明。その辺りが何とも残念だが、あのレベルが最後まで続いていたら、とてもじゃないが堪らない。残念だと思う反面、ホッとしたのも事実だ。ただ、事の真相がそれほど意外でなかったのはマジで残念かな。特に吃驚する部分もなかったし。…っとは言うものの、作品の結びの部分がかなり凄い。たぶん、ほとんどの人がこの結末は想像できないと思う。まさにメタ小説ならではの面白さだな。そう言う意味では傑作なのかも。★★★★☆
Fallout3>
・DLCクエスト「Point Lookout」の続き。結局、グール男と脳だけ教授の争いだった。二人ともぶち殺して、クエストクリア。それにしても、最後は呆気ないほど簡単だった。いささか拍子抜け。さてクリアすると、いつでもウェイストランドに帰る事が出来るようになる。…って事で、すべてのDLCクリア。まだ行ってない所がいくつかあるし、ミニクエストもいくつか残っているが、まぁ、もうイイか。…って事で、このゲームのプレイは、これで終了。次回からは「オブリビオン」に戻るかな。
今日のアニメ
・まじっく快斗 #5「運命のブルーバースデー」&#6「聖夜(イブ)は恋するゲレンデで」&#7「華麗なるライバルたち」&#8「レッド・ティアーの秘密」
今日の映画
・モスダイアリー(カナダ/アイルランド/2011年)
一種の吸血鬼もの、もしくは悪霊ものと言う事だろうが、思春期の少女の幻想ものとも言えるかも。それにしても、かなり失望した作品だった。全寮の女子校、謎めいた転校生、徘徊する女吸血鬼という事前情報から「これは完全に私好みだ」と期待していたのだが、これが何とも酷い出来。この手の作品に必要な耽美さがまったくないし、これまた必要な綺麗どころもほとんどいない。可愛い娘でももう少しいてくれれば救われたと思うが。しかも展開はダラダラしているし、何よりも監督にセンスが無さ過ぎ。ロジェ・バデムの作品でも観て、少しは勉強しろと言いたい。★★☆☆☆