真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「ラヴクラフト全集(3)(H・P・ラヴクラフト/創元推理文庫)」、読了。
「ダゴン」→ドイツ海軍からボートで逃げだした「わたし」。やがて、奇妙な陸地に辿り着き。…海洋怪談は、やっぱ良い。不気味さや異様さなどの雰囲気が最高に良い。★★★★☆
「家の中の絵」→雨宿りをした家で、私は奇妙な絵を見つけ、興味を持つが。…不気味さや異様さなどの雰囲気は良いが、内容自体は正気を失っていく心理描写で、個人的はあまり好きじゃない。★★★☆☆
「無名都市」→砂に埋もれ、廃都となった無名都市の中で、わたしは人間以外の存在を知る。…ラヴクラフトがよく書く内容だが、異形の生物が作ったと思われる廃都の描写が抜群に良い。これぞ、ラヴクラフトの世界。★★★★☆
「潜み棲む恐怖」→「潜み棲む恐怖」の正体を探るべく、「わたし」たちはテンペスト山の頂にある無人の館へ向かった。だが、その正体がようとしてつかめなく…。…風景描写と恐怖描写がすこぶる良い。これぞ、ゴシックホラー。そして、ラストの百鬼夜行的なシーンは圧巻。また、最後に明かされる魔物の正体も良い。これは傑作。★★★★☆
「アウトサイダー」→余は生まれ育った場所の事をよく知らない。ただ、陰気な館であったことは覚えている。…まぁまぁの出来。ストーリー自体は大したことなく、あくまでも雰囲気を楽しむ作品。確かに言われてみれば、ポオの模倣かも。★★★☆☆
「戸口にあらわれたもの」→わたしは友人であるエドワードに6発の銃弾を撃ち込んだ。でも、彼を殺した訳ではない。わたしとエドワードは幼い頃からの友人だったのだ。…一種の魔術もの。オチが途中で分かるし、それほど面白い話でもない。極々水準作。★★★☆☆
「闇をさまようもの」→ロバートは執筆のため、プロヴィデンスに一軒の家を借りた。その家の窓から黒づんだ巨大な教会が見えた。教会の詳しい事は誰も知らなかったが、どうやら過去に邪悪な事が行われたらしい。…如何にもラヴクラフトらしい作品。精密な風景描写や状況描写が恐怖を生む。★★★★☆
「時間からの影」→私は講義中に倒れ、昏睡状態になった。その後、精神に異常をきたし、そのため、妻も子もわたしの許から離れていく。やがて、わたしは異世界の夢を見るようになる。…異世界を垣間見る。…っと言う内容だが、内容の割に長すぎる。しかも、それほど面白い話でないし。★★★☆☆
[総評]…今までの中で一番粒が揃っていて、かなり楽しむ事が出来た。
今日のアニメ
・THE IDOLM@STER #7「大好きなもの、大切なもの」…何気に良い話だった。
・夏目友人帳 参 #9「秋風切って」…妖し自体は大したことないのだが、それに取り付かれている女の子の方が怖かった(笑)。…にしても多軌、相変わらずイイなぁ。
・神様ドォルズ #9「因縁の渦」
・ひだまりスケッチ×☆☆☆ #10「5月28日~6月2日 ひだまりパレット」(再見)
今日のドラマ
・スーパーナチュラル(第2シーズン) #3「吸血鬼」…ヴァンパイアでなく、ヴァンパイアハンターがメインの話。ヴァンパイアが被害者と言うのが如何にも今どきな感じだが、個人的にはあまり好きじゃない。