真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「愛はさだめ、さだめは死(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/ハヤカワSF文庫)」、読了。
短編集。しかし、読むのに時間がかかったぁ。どれもが非常に分かりづらい内容で、一度読んでも??状態。一から十まで説明してないし、あえて暈して書いている部分もあるし。その為、数ページ戻って読み直したり、最初から読み直したり。ほとんどの作品を二度読んでようやく理解した感じか(いや、未だに理解してないものもあるけど(苦笑))。但し、どの作品も傑作と言って良い。点数の低さは、単に私の趣味でなかっただけの事。以下、作品ごとにコメントを。
「ティプトリーとはだれ、はたまた何者?」…ロバート・シルヴァーバーグによるエッセイ。
「すべての種類のイエス」
大半のエイリアンたちに「文明と呼べるものがない」と判を押された地球。その地球へやって来たエイリアンの話。…要は人類賛歌…って事でイイのかな?。ただ、あまりにもぶっ飛んだ話で付いていけなし、好きでもない。★★★☆☆
「楽園の乳」
エイリアンに育てられた男と、そのエイリアンの母星を探す男…あまり面白くない。★★☆☆☆
「そしてわたしは失われた道をたどり、この場所を見いだした」
ある惑星を調査する科学者チーム。その中の一人であるエヴァンは機械に頼らず、すべて自分の目で調べる。調査日程が後一日に迫ったとき。…コンピュータと人間の違いを語った作品。SFではあるが、どちらかと言うと人間ドラマ。★★★☆☆
「エイン博士の最後の飛行」
エインと言う男がもらした言葉は。…彼女の作品は分かりづらいと先に書いたが、これはその最たるもの。少なくとも二回は読まないと分からない。要は人類を排除する地球の話。SFと言うよりは哲学的な内容だ。★★★☆☆
「アンバージャック」
アンバージャックとその妻の話。…これも分かりづらい。…って言うか、よく分からん。★★★☆☆
「乙女に映しておぼろげに」
モルトビーのオフィスに一人の女がやって来た。…未来人とのコミニケーションもの…かな?。え~と。★★★☆☆
「接続された女」
美しいアンドロイドを動かすのは、多くの電極に繋がれた不器量な女性だった。…サイバーパンクの元祖のような作品。当時としてはかなり最先端な作品だったんじゃないかな。外見で判断する人間の愚かさ、繋がれた女性の悲劇…。なかなか読ませる作品だ。★★★☆☆
「恐竜の鼻は夜ひらく」
時間旅行研究の助成金確保のため、恐竜狩りによる接待をする者の話。…下ネタが多く、好みでない。★★☆☆☆
「男たちの知らない女」
飛行機が海へ墜落した。その中に何事にも動じない母娘がいた。…普通にサバイバルものとして展開するので、どうなるのかと思っていたら、ラスト近くでとんでもない展開になった。ある意味、本当に凄いのは女…って事かもしれない。★★☆☆☆
「断層」
異星人がもたらしたものは。…異星人テーマSFと言うか、時間SFと言うか。アイデアがかなり独特で、意表を突く。★★☆☆☆
「愛はさだめ、さだめは死」
異星人のライフサイクルを描いた作品。そのイマジネーションは凄い。一読の価値あり。★★★☆☆
「最後の午後に」
コロニーの滅亡を描いた作品。滅びの描写が圧巻★★★☆☆
今日のアニメ
・ちはやふる2 #22「めぐりあひて」…現クィーン、圧勝。決着はクイーン戦で…かな?
・這いよれ!ニャル子さんW #9「ハイスクール・オブ・ザ・ヒート」…ファイヤーマン、ZZ、哭きの竜などなど。今の子に元ネタが分かるのか?