真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「忌館 ホラー作家の棲む家(三津田信三/講談社)」、読了。
大手の同人誌「迷宮草子」から、三津田信三は怪奇小説の依頼を受けた。三津田はその作品のイメージを探すため、散策する。やがて武蔵名護池で、奇妙な洋館を見つける。一目で気に入った三津田は、その館を借り、執筆を始めるが。
「作者不詳」が面白かったので読んだが、あれより随分と落ちる作品だった。デビュー作だからこの程度かもしれないが、それにしても不完全燃焼すぎる。自分の好きな事だけを書いて、読者を楽しめせるレベルまで達してない、そんな印象だ。今回はミステリー色がほとんどなく、ほぼホラー。それはまぁイイのだが、伏線を張り巡らしている割に、それが一向に生かされてないし、同時に謎の解明もほとんどない。確かに怪奇小説だからすべてを説明する必要はないが、それにしてもこの投げっぱなしは酷過ぎる。一応、ある登場人物から真相の説明らしきものが少しだけあるが、それもどこまで本当か分からない。また怖いシーンもいくつかあるが、やはり「作者不詳」と比べたら迫力不足だ。つまり読んでいて、不満を感じた作品だった。ところでこの作品、たぶん江戸川乱歩の「陰獣」を目指して描かれた作品だと思う(どこまでが本当で、どこまでが嘘か分からない)。だが、お世辞にも成功したとは言えない。
今日のアニメ
・IS<インフィニット・ストラトス> #11「ゲット・レディ」…今回は燃える展開。空中戦がスピード感に溢れ、かなりのものだった。
・夢喰いメリー #11「夢魘」
・フラクタル #6「最果ての街」
・花咲くいろは #2「復讐するは、まかないにあり」
・Aチャンネル #1「好き An April day」…この手のアニメは基本的に好きなんだけど、この作品に関しては微妙。何か面白味がないと言うか、観ていて退屈で、30分が非常に長く感じた。もう視聴しなくてイイや。
・青の祓魔師 #1「悪魔は人の心に棲む」…如何にもジャンプ系のバトルアニメだな。切っても良いけど、もう一週だけ付き合うか。
今日の映画
・ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(スウェーデン/デンマーク/ドイツ/2009年)
「ミレニアム」シリーズ3作目にして、完結編。ストーリーは前作からの続きで、前2作の内容にすべての決着がつく。そのため、リスベットが脇にまわり、真実を報道しようとするミカエルたちと、それを阻止しようとする巨悪の戦いが中心になる。それにしても面白くないなぁ。結局、大した話ではなかったし。ホント、これでベストセラーになったのかね。少なくとも映画は、1作目を除いてすべて駄作だった。