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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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今日は、昨日予告した「「イースⅠ・Ⅱ」の元ネタはケルト神話の「イスの伝説」だ」と言う話。ただ、時間がなくて、簡単にしか書けなかったし、私が未調査の部分も多くある。もう少し突っ込んだ内容はいずれ…っと言う事で勘弁してほしい。では、まず伝説の概要から。

5世紀頃。ブルターニュ南部にあるコルヌアイユという国の王グラドロンには、ダユーと言う美しい娘がいた。この国はキリスト教に改宗たため、首都カンペルフは徳の高い町だったが、奔放なダユーはこれを嫌い、国の西端の岬の近くに新しい町を作るように王にせがんだ。王は愛する娘の為に、イスと言う新しい町を作った。イスの町は実に美しい町で、それはパリの名前の語源が「イスのような(Par-Is)」と言う事からも分かる。ダユーは古き神々の巫女が住むサン島に赴き、キリスト教に対する援助を要請する。巫女たちは妖精を遣わし、町を守る水門を作らせ、町はいよいよ栄える。ところがダユーは、それを船から財宝を奪う手段にしてしまった。そして、町は次第に背徳のはびこる町に変わっていく。一方、ダユーには求婚者が数多く現れるが、彼女は誰にもなびかなかった。そんなある日、髪から服まで全身が赤ずくめの男が現れる。ダユーになびかないこの男に焦れ、彼女は遂にこの男に水門の鍵を渡してしまう。しかし、この正体は悪魔だった。悪魔は水門が開けられると洪水が押し寄せ、町は水没してしまう。事に次第を知ったグラドロン王は一旦は娘を助けようとするが、これを神罰と考え、ダユーをつき落してしまう。すると、嵐は嘘のように治まってしまった。伝説のよれば、今でもイスでは人々が生活しており、いつの日か浮上して、復活すると言われている。

…って言うのが、伝説の概要。この伝説はキリスト教に改宗したブルターニュのケルト人によって作られたらしく、キリスト教的な神罰の話なのが難だが、ケルトらしさが見れるのが面白い。さて、あらすじを読んだだけでも「イース」との共通点が多く見かける事が出来るが、中でも滅んだ都と言うのはまさに「イース」だし、何よりも赤毛の男と言うのはまさにアドルそのものだ。それ以外でも、ケルト神話は基本的に女神信仰だし、林檎は「知・魔術・啓示」の果実であり、「魔法の力を持つ食物」なのだ。そう考えると、リリアがアドルに林檎を差し出すシーンに納得がいく。ちなみに、「イス」はフランス語では「Ys」と綴られる。たぶん、これら以外でもケルト神話を調べれば、いくらでも共通点が出てくるはずだ。だから、神話は面白い。

今日の映画
皇帝円舞曲(アメリカ/1948年)
20世紀初頭のウィーンを舞台に、蓄音機をオーストリア皇帝に売りつけにきたアメリカ人セールスマンと伯爵令嬢の恋を描いた作品。シリアスではなく、ラブコメのノリ。…なのだが、出来はイマイチ。決して悪い映画ではないが、ビリー・ワイルダーの中では下の部類かと。あと、伯爵令嬢を演じたジョーン・フォンテーンに意外と魅力がないのも難。「忘れじの面影」や「レベッカ」のときは魅力的だったんだけどなぁ。

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