真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「幻魔の虜囚(タニス・リー/ハヤカワ文庫)」、読了。
7歳で奴隷に売られたシャイナ。何度か主人は変わったが、彼女が奴隷であることには変わらなかった。ある日、彼女が住む村に、旅芸人の一座がやったきた。そして、シャイナはその中の花形役者に恋してしまう。だが一座の座長は妖魔の使徒で、花形役者も彼に魂を吸い取られた抜け殻であった。シャイナは花形役者を救うため、山の奥に住む灰色の魔女と契約するが。
タニス・リーにしては珍しく、直球勝負の冒険ファンタジー。但し、その分、彼女らしい耽美、退廃、妖艶と言った部分がほとんどなく、以前からのファンである私にとっては、少々物足りない作品だった。「血のごとく赤く」とか、「闇の公子」とかはかなり好きなんだけどなぁ。…とは言うものの、ラストの対決シーンはかなり読み応えがあるし、アンハッピーなラストも(実はハッピーエンドだと思う)個人的には結構気に入っている。★★★☆☆
今日のアニメ
・はたらく魔王さま! #12「魔王、己の職責を果たす」…さすが魔王だけあって、容赦ねぇ。だが、そこがイイ。
今日の映画
・怪談新耳袋 異形(キングレコード/アステア/2011年)
新人アイドルが写真撮影のときに泊まった旅館で体験する怪異談「おさよ」、引越し先のマンションで赤いヒトガタを目撃する「赤い人」、母から貰った三面鏡から老婆の亡霊があらわれる「部屋替え」、廃墟で見つけた日本人形の恐怖を描く「和人形」の四話からなるオムニバスホラー。もっとも、監督があの井口昇なので、少々グロ寄り。はっきり言って、まったく怖くない。…って言うか、時々、彼のバカ演出が出てくるので笑ってしまう。笑うと言っても、苦笑か冷笑の類だけど。だが、本作の最大の欠点は、出演者たちの演技力の無さ。もう、素人以下の演技で酷いの一言。あまりの酷さにすべてを台無しにしている。彼女ら、アイドルらしいが、こんな奴ら、出演させないで欲しいわ。★☆☆☆☆