真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「アヴァロンの霧(2) 宗主の妃(マリオン・ジマー・ブラッドリー/ハヤカワ文庫)」、読了。
モーゲンが実の弟であるアーサーとの子を生み、アーサーがグウェンフウィファルを妃にするところから、モーゲンが妖精の国から戻り、グウェンフウィファルがランスロットと一夜を共にするまで。
英雄談と言うよりは、ドロドロの人間ドラマになっているところが、如何にも女性が書いたアーサー王の物語だ。何れにしろ、相当に異質なアーサー王物語に違いない。さて、本書ではグウェンフウィファルの無知、迷信、「キリスト教しか信じない」…っと言う固執した考えのため、ブリテンが分裂し始めようとする。はっきり言って、悪の元凶はこいつ。もう、最低最悪の人間だ。もっとも、それを阻止できないアーサーの優柔不断さにも、問題はあるんだけど。まぁ、実際はグウェンフウィファルではなく、洗脳し、服従をさせるキリスト教自体が問題なんだけどね(だから私は、キリスト教は大嫌いなんだ)。自らの宗教を広めるために、その地にあった宗教を否定し、消し去るなんて、ホント最低だよ。もしかしたら、この作品って、キリスト教vs古き宗教の戦いであり、キリスト教がブリテンを侵略し、古き宗教を滅ぼす話かもしれない。…にしても、ドルイド僧とキリスト教の僧侶が言ってる事では、明らかにドルイド僧が言っている事の方が正しいと思うよ。
今日のアニメ
・Dororonえん魔くん メ~ラめら #9「ホッカホカだよ天狗さん」…今回のOPは「マグマ大使」。
・ひだまりスケッチ×365 特別編「2月24日 ポラロイドン」+「2月25日 忘れてないよ」(再々見)
今日の映画
・テケテケ2(アートポート/2009年)
前作「テケテケ」の後半部分。映画の内容はほぼ同じなのだが、展開が前作とは若干違う。一つは「テケテケ」の正体とその真相を追いかけ、暴いていくと言う事。これは続編としては当然の展開だろう。問題はもう一つの展開。今回はイジメを受けた子が、テケテケを利用し、イジメっ子に復讐していく。これはさすがにどうかと思う。前作は、普通の人間がある日突然テケテケの犠牲になるため、そこに恐さがあった。だが、今回は殺されて当然の人間が殺されていくため、「ざまあみろ」と思っても、怖いとは思わないのだ。これはやはり、ホラーとして致命的なのでは(怪談なら良いんだけど)。最後のオチも途中で分かるし、前作と比べたら、少々落ちるかな…って感じだ。まぁ、そうは言っても、それなりに良く出来ているので、退屈はしないけど。