忍者ブログ

真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

[2190]  [2189]  [2188]  [2187]  [2186]  [2185]  [2184]  [2183]  [2182]  [2181]  [2180

とうに夜半を過ぎて(レイ・ブラッドベリ/河出文庫)」、読了。
「青い壜」→火星が死んだ。その地で火星人が作った青い壜を探す二人の男。…SFであることに違いないが、どちらかと言えば人生論。「本当の幸福とは?」っと言った内容。悪くはないがSFとして恨みが残る。★★★☆☆
「いつ果てるとも知れぬ春の日」→両親が自分に毒を食べさせたと思っている少年の話。SFどころか、ファンタジーにもなっていない。あえて言えば、青春ものか。一種の反抗期ものと考えれば良いのか?。★★☆☆☆
「親爺さんの知り合いの鸚鵡」→キューバのハバナにあるバーのオウムが誘拐された。…その誘拐の理由と言うのがなかなか面白い。ラストは幾分ドタバタ調。★★★☆☆
「灼ける男」→暑い7月。先天的な悪があるのでは…っと話す男がいた。…何と言ったらイイのか、何とも困る作品だ。一種のホラーか?。★★★☆☆
「木製の道具」→男はすべての兵器を錆にしてしまう機械を発明した。…結局、兵器がなくても…って言う話か?。★★★☆☆
「救世主」→火星にやってきたカトリック神父の話。「火星年代記」の元ネタのような作品。特にオチがある訳でもなく、人生の一片を切り取ったような内容。どう評価して良いものか。★★★☆☆
「第五号ロボットGBS」→少年とロボットの友情の話。まさに絵的な作品で、ラストの光景が目に見えるよう。結構好きな作品だ。★★★☆☆
「非の打ち所ない殺人」→48歳になった私は、フッと思いつき、12歳のときに受けた屈辱を晴らすため、その相手を殺す旅に出た。…一見、犯罪もののようだが、実は青春ものであり、大いなる人生賛歌。ラストの清々しさは絶品。★★★★☆
「罪なき罰」→恨みを持つ妻への捌け口に、男は妻そっくりにアンドロイドを作り…。…暗く皮肉な話。悪くはないが、もう一捻り欲しい。★★★☆☆
「なんとか日曜を過ごす」→ダブリンでの憂鬱な日曜日の話。単なる人間ドラマ。まぁまぁかな。★★★☆☆
「全量服用、群集の狂気を阻む薬」→寝苦しい暑い夜、ウィルは涼しい風を求めて、外へ出た。そこで魔女の家を見つけるが。…一見、悪魔との取引もののようだが、実は人生の選択の話。ラストが皮肉で悲しい。★★★☆☆
「日照りのなかの幕間」→すべての事に小うるさい夫と、それに反発する妻。つまり、夫婦げんかの顛末。あまり好きな話じゃないな。★★☆☆☆
「ある恋の物語」→14歳のボブは、24歳のアン先生が好きになった。…少年時代の淡い恋の物語。後日談が特に物悲しくて切ない。初恋ものの傑作。★★★★☆
「願いごと」→雪の降る夜、「願い事をしろ」と言う声が聞こえてきた。…冬の怪談…っと言うか、幻想談。オチらしいオチはないが、ラストが物悲しい。★★★☆☆
「永遠と地球の中を」→どうしても宇宙の物語が描けない金持ち作家が、目をつけた過去の作家を連れてきて。…何と言ったらイイのか。一応、良い話ってところだろうが、個人的に良い話に見えない。★★☆☆☆
「語られぬ部分にこそ」→余命幾許もない老人が、孫の家を訪ねた夜、老人は彼がまだ少年だった頃の事を思い出す。…ノスタルジックな作品で、如何にもブラッドベリらしい。読んでいて清々しく、良い気分になる。★★★☆☆
「いとしいアドルフ」→ヒットラー役の俳優が、心までヒットラーになり。…何と言ってイイのか、困る作品だ。★★☆☆☆
「ジェイミーの奇蹟」→ジェイミーが起こす奇蹟の数々。…皮肉な結末が印象的。★★★☆☆
「十月のゲーム」→憎しみを抱く妻に復讐する夫の話。…はっきり書いてないので、最初、オチが分からなかった。2度読んでようやく分かった。これはかなりダークで、残酷な話だ。★★★☆☆
「黒パン」→黒パンで思い出す昔の話。…まぁまぁかな。★★☆☆☆
「とうに夜半を過ぎて」→断崖で首つり自殺をした少女の死体を収容した救急隊員の話。…何と言うオチだ。だから、何なんだよ。…って言うか、昔はこれが恐怖だったのか?。今となって別にどうってことないんだが。★★☆☆☆
「板チョコ一枚おみやげです!」…教会の告白室に、チョコレートの香りがする男がやってきた。…あまりのバカバカしさに、ギャグなのか…っと思った。何と評価してイイものか。★★☆☆☆
[総評]→如何にもブラッドベリらしい短編集だが、「10月はたそがれの国」辺りと比べたら、かなり落ちる。

今日のアニメ
じょしらく #5「娘ほめ」+「小洒落町」+「眼鏡別れ」
宇宙兄弟 #20「一番酷い仕打ち」

今日の映画
CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】(香港/2010年)
タイで起こった暴動の為、急遽、安ホテルに移る破目になった6人の香港人が遭遇する怪奇現象。最初、妙にコミカルだったので、ホラーコメディかな…っと観始めた。だが、心霊シーンはシリアスで、その辺りは如何にもパン兄弟らしい。だが延々と続く心霊シーンにはダラダラとしていて、非常に退屈。安易にCGに頼っているのも良くない。この兄弟監督、「the EYE 【アイ】」の頃は良かったんだが、以降はレベルが下がる一方だな。★★☆☆☆

情婦マノン(フランス/1948年)
自由奔放な性格が故に破滅していく女マノンと、彼女を愛したが為に転落していく男ロベールの物語。クルーゾー監督と言えば、「恐怖の報酬」と「悪魔のような女」、そして本作となるだろう。私自身もそれに異論はない。だが前2作と比べれば、本作は少し落ちるかな…って気はする。まぁ、自滅していくドラマって言うのが、あまり好きじゃないのも理由の一つだが。それでも、ラストの死んだマノンを足だけを持って運んでいくシーンは、鬼気迫るものを感じる。この辺りはリアルな描写力は、さすがはクルーゾー監督だ。★★★☆☆

空飛ぶゆうれい船(東映/1969年)
石ノ森章太郎の「幽霊船」の劇場アニメ化。如何にも少年向き冒険SFと言った感じで、実に楽しい作品に仕上がっている。ただ、せっかく面白い題材なのに、色々と問題が多すぎる。一つは、作画がかなり雑なこと。もう一つは、ストーリーや内容に突っ込みどころ満載過ぎること。子供向きとは言え、もう少しどうにかならなかったものか。だが最大の欠点は、内容の割りに尺が短いこと。これだけ壮大な話なのだから、少なくともこの倍の時間は欲しかった。たぶん、この辺りはTVアニメの悪影響、製作期間や製作費の少なさが原因だろうな。何れにせよ、勿体ない話だ。そんな中で、幽霊船vsゴーレムのシーンや、カニやエビの形をした巨大ロボットが現れるシーン辺りの出来がむちゃくちゃ良い。たぶん、この辺りは宮崎駿が手掛けたんじゃないかな。あくまでも推測ですが。★★★☆☆

拍手[0回]

PR
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
04 2025/05 06
S M T W T F S
8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
[01/09 九月風]
[01/09 ダムダム人]
[11/28 九月風]
[11/27 ダムダム人]
[11/01 九月風]
HN:
九月風
性別:
男性

忍者ブログ [PR]
 Template by repe