忍者ブログ

真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

[2720]  [2719]  [2718]  [2717]  [2716]  [2715]  [2714]  [2713]  [2712]  [2711]  [2710

煙で描いた肖像画(ビル・S・バリンジャー/創元推理文庫)」、読了。
ダニーは倒産寸前の集金代理店を買い取った。そこで、彼は新聞の古い切り抜きを見つける。切り抜きには初々しい少女の姿が写っていた。彼は彼女を知っていた、十年前に出会っていたのだ。今彼女はどうしているんだろう。ダニーは彼女の消息を追う事にした。

写真の少女に惹かれ、彼女の素性とその人生を探って行く青年と、恵まれない生い立ちのため、形振り構わず成りあがって行く女性、すなわち悪女のパートが交互に描かれていく。青年のパートはミステリー色が濃いが、女性のパートは犯罪ドラマに近い。全体的に見て、女性のパートの比重が高いので、作品としては犯罪ドラマの印象が強い。ただ、この犯罪ドラマが意外性が皆無で、淡々と進む為、思ったほど面白味に欠ける。ところが、ところがである、ラスト近くで突然の大どんでん返し。この大どんでん返しで、話が一気に面白くなった。さすがはビル・S・バリンジャーだ。また、作品全体でのハードボイルドタッチの描写が素晴らしい。特に冒頭の狭く薄暗い部屋での主人公のモノローグや、ラストの眠れぬ夜を過ごすことになった同じく主人公のモノローグ辺りは出色。これは傑作だ。★★★★☆

今日のアニメ
夜桜四重奏 -ホシノウミ- #2
ウィザード・バリスターズ~弁魔士セシル #2「ハード・ケース」

今日の映画
冒険者たち ガンバと7匹のなかま(共同映画全国系列会議/1984年)
TVアニメ「ガンバの冒険」を再編集した劇場アニメ。TVシリーズが好きだったので視聴したが、今観ても十分面白かった。特に後半のハードな展開とサスペンスは一見の価値あり。なにか久しぶりにオリジナルのTVシリーズの方が観たくなったよ。最近、この手のアニメがまったくないし。それにしても、メインキャストの何人もがすでに故人なんだ。時代の流れを感じる。★★★★☆

拍手[0回]

PR
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
04 2025/05 06
S M T W T F S
2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
[01/09 九月風]
[01/09 ダムダム人]
[11/28 九月風]
[11/27 ダムダム人]
[11/01 九月風]
HN:
九月風
性別:
男性

忍者ブログ [PR]
 Template by repe