真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
寒い。一気に冬の寒さになってしまった。今年は秋がない…って聞いていたけど、本当だったな。
今日のアニメ
・ヨスガノソラ #4「ハルカズハート」…一葉ルートが終了ってこと?。つまり、アニメの作りがゲームと同じってことか。アホか。何か、観るのがバカバカしくなってきた。視聴中止。
・荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ 4BRIDGE×2「「第130話 荒川シネマ通信」+「第131話 クランクイン」+「第132話 妄想の果てに…」+「第133話 恐怖の河川敷」+「第134話 試練の肝試し」+「第135話 最高の恐怖」+「第136話 荒川宴会芸本選」」
今日の映画
・フェアリーテイル(イギリス/1997年)
実際に起きたとされる「コティングリーの妖精事件」の映画化。ただ、やはり映画なので実際の事件をかなり脚色している(伝え聞くところと比べて)。特に後半のほとんどは、この映画の創作と言って良い。何よりも、肝心の後日談をばっさりと切ってしまったのが非常に残念だ。ただ映画は事実を伝えるものでない、あくまでも物語を語るものだ。真実の報道はドキュメンタリーなり、新聞で十分だ。そんな訳で、「コティングリーの妖精事件」をモチーフにしたファンタジー、人間ドラマとして観れば、これがかなり出来が良い。ラストの「銀河鉄道の夜」を彷彿させる父親帰還のシーンや、「それでも大人になりたい」と言うエルシーの台詞などは、如何にも映画的で感動的だ。もうひとつは映像の美しさ。イギリスの田舎で撮影したと思われる美しい風景が実に素晴らしい。これほど美しい自然の中なら、妖精が出てきてもおかしくないくらいだ(反面、妖精のVFXが人工的で興ざめだが)。そして、何と言っても主役の二人の少女が良い。純粋で健気で、外見内面共に実に可愛い。つまり本作は、「コティングリーの妖精事件」の詳細を知る映画ではない、あくまでもフィクションであるファンタジーとして観るべきものだ。ところでこの映画をファミリー映画と勘違いしている人が多いだろうが、人間ドラマと言い、映画のテーマと言い、子供には分かりづらいと思う。これは間違いなく、大人のためのファンタジーだ。
「白い恐怖(フランシス・ビーディング/ハヤカワポケットミステリー)」、読了。
山の古城を改造して作られた精神病院。ここに新米女医のコンスタンスが赴任してくる。だが院長であるエドワーズは休暇中で、代わりに同じく赴任したばかりのマーチスン医師が病院を管理してた。実はこの病院で、コンスタンス赴任前に移送中の患者に介護師が殺される事件が起こっていた。そして、今度は小動物が殺されるなどの奇妙な事件が起こり始める。
ヒッチコックの「白い恐怖」の原作。だが、一読してその違いに驚く。主人公の名前こそ同じものの、物語の設定も展開も、そして主人公の役割も大きく違う。そんな訳で新鮮な気持ちで読む事は出来たが、出来自体はイマイチ。前半の展開はそれなりに面白いが、後半、単なるサイコものになるのが頂けない。底も浅く、読んでいて楽しくない。個人的には映画の方がはるかに面白かった。ところで帯に「ゴシックサスペンス」と記しているが、少し違うと思う。あえて言うなら、スリラーかな。
今日のアニメ
・心霊探偵 八雲 #4「魂をつなぐもの~憑依~」
・スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ2 #4「元老院のスパイ」
今日のドラマ
・ヒッチコック劇場
#32「ある警官の死」
息子が組織に殺され、その捜査にあたる刑事。だが、組織の圧力で目撃者が口をつぐんでしまう。…サスペンスと言うよりは刑事ドラマ。主人公が証拠を得るために最後にとる、まさに命を張った行動が圧巻。
#33「別世界の栄光」
精神病院の所長が、部下の医師に殺される。そこに所長の姪が現れ。…「白い恐怖」の原作に似た話。正気と狂気が紙一重…って言う部分が怖いが、TVドラマなので、無難にハッピーエンドになっている。
(※#33より第2シーズン)
DSソフト「猫のいるタングラム」をダウンロード。要はタングラムなのだが、周りにいる猫が曲者。パズルを解いている途中で目の前を動き回ったり、パズルのピースで遊んだりと、ホント邪魔。でもイライラしないで、「おい、こら、こら」と笑ってしまうのが、このパズルの凄いところだ。猫好きでパズル好きにお勧め。
「宇宙零年」(ジェイムズ・ブリッシュ/ハヤカワSF文庫)」、読了。
本作は「宇宙都市」シリーズの第一作目となる作品。そんな訳で、まずは「宇宙都市」シリーズの概略を。
21世紀。人類は二つの偉大な発明をした。ひとつは反重力推進装置「スピンディジー」、もうひとつは老化を防ぐ「抗老化剤」。これらの発明で星間航法は一変した。都市を「スピンディジー」を覆い、そのまま飛び立てばいいのだ。地球の枯渇した資源と、抑圧的な官僚制に見切りをつけ、多くの都市が「宇宙都市」となった。これは、その中の一つである「ニューヨーク」を舞台とした、壮大な宇宙叙事詩である。
シリーズは以下の通り、
・「宇宙零年」(1956年)
・「星屑のかなたへ」(1962年)
・「地球人よ、故郷に還れ」(1955年)
・「時の凱歌」(1958年)
作品の時系列と発表年の順がバラバラなのは、ジェイムズ・ブリッシュが「地球人よ、故郷に還れ」を書いたとき、単なるスペースオペラの一つとして書いただけで、シリーズ化するつもりがなかったためだと言われている。だが、彼はどうしても物語の背景を描きたくて書いたのが、「宇宙零年」となる訳だ。
…って言うところで、本題の「宇宙零年」を。
西暦2018年。過酷な環境である木星の表面に幅10マイル、高さ30マイルの巨大な橋が建造されていた。建造は休むことなく続けられ、その長さは日々長くなっていく。はたして、この橋の目的は何?。一方、官僚化が進む地球では、二つの偉大な発明が目の前に迫っていた。
本作は、続く壮大なドラマのプロローグと言って良い作品になっており、反重力推進装置「スピンディジー」と「抗老化剤」の発見の過程を描いている。そのため、物語の面白さに乏しく、若干退屈な出来になっている。それでも二大発明の科学考証はハードSFの楽しさ満載だし、「宇宙都市」が飛び立つラスト近くは宇宙SFの面白さがある。何よりも続く壮大なドラマの幕開けとして、ワクワクしてしまう。
今日のアニメ
・ぬらりひょんの孫 #16「闘女、百花繚乱」
・屍鬼 #9「第柩話」…本格的に吸血鬼ものになった。このアニメって、キャラデが好きじゃないので、どうしても出来の悪いアニメに思えてしまう。だが、今週はなかなかの展開だったし、寧ろ原作より面白いかも。
・ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編 前編 「6月11日 ファミレスわっしょい!!」+「4月7日~4月17日 なつめ…」…Aパートは如何にも「ひだまり」らしいエピソードだが、Bパートは沙英と夏目の出会いのエピソードで、かなり新鮮だった。やっぱ、「ひだまり」は面白い。
今日のドラマ
・ヒッチコック劇場 #31「悪女」
結婚が長続きしないニッキーに恋した医者の卵のドナルドが、彼女と結婚する。だが、新婚旅行の途中で、別の男をキスしているニッキーを見たドナルドは。…世間知らずの坊ちゃんの破滅の物語。その破滅していく過程が見所だが、世間知らず過ぎて、同情する気にもなれない。ラストのアリバイ崩しが一応「ヒッチコック劇場」的。
今日の映画
・クィーン・コング(イギリス/イタリア/1976年)
「キングコング」のパロディ。当時、リメーク版を手掛けていたディノ・デ・ラウレンティスが圧力をかけ、公開を阻止したいわくつきの作品。2001年にフィルムが発見され、奇跡的に陽の目を見た。さて内容だが、本家「キングコング」の男女逆転版って感じで、完全にコメディ。但し、くすりとも笑えない酷い出来で、相当にくだらない。特撮も脱力するくらいチープ(恐竜なんて、子供の工作のレベルだ)。日本では広川太一郎と小原乃梨子による吹き替え版で公開されたようだが、二人が大暴走し捲っている吹き替えが本編より遥かに面白い。ほとんど関係ない事を喋っている(それどころか登場人物を見て、踊りが下手だとか、本編をおちょくっている部分も多い)。本編は別に観る必要のない駄作だが、吹き替えだけは必聴だろう(まぁ、それには本編を観ないといけないけど(笑))。
・狂ったバカンス(イタリア/1962年)
ストーリーはあってないようなもので、それに主人公の独白や回想を挿入した一種の私小説のようなタッチ。フェリーニの「8 1/2」に近い感じかな。はっきり言って、好みの作品ではなかった。それでも観たのは、単にカトリーヌ・スパークが出ていたため。相変わらず、小悪魔的な魅力満載で良い。あと、音楽をエンニオ・モリコーネが担当しているが、彼にしてはイマイチの出来だった。
今日も古本屋巡り。今日の収穫は「妖魔をよぶ街(上下巻)」、「妖魔の騎士(上下巻)」、「図書館のドラゴン」、そして「わが目の悪魔」。う~ん、大漁のような、そうでないような(笑)。…っと言うのも、「わが目の悪魔」は読みたかったが(図書館で借りようと思っていた)、それ以外は「気になるな」程度のもの。まぁ、買ったから読むけどね。しかも、すべて100円で、これだけ買って600円だし。
今日のアニメ
・とある魔術の禁書目録Ⅱ #3「天草式」
・おとめ妖怪 ざくろ #1「いざ、妖々と」…少女マンガ過ぎるのが難だが、出来自体は悪くないみたい。とりあえず、視聴継続。
・ケロロ軍曹 #337「ケロロ アルジャナイノンに花束を であります」…元ネタは「アルジャーノンに花束を」。そして、その映画化が「まごころを君に」。両方とも今回、ネタになっていたね。
・ARIA The NATURAL #25「その 出逢いの結晶は…」&#26「その 白いやさしい街から…」(再見)
今日の映画
・パラサイト・バイティング 食人草(アメリカ/2008年)
邦題がネタばらしになっていて、食人植物の恐怖を描いたホラー。ただ映画のメインは食人植物の恐怖でなく、血みどろで残酷なエグイ描写の数々。はっきり言ってスプラッター度はかなり高く、この手の描写が苦手な人はまず観ない方が良いだろう。中でも傷口から入り込んだ植物が、体中で蠢くシーンはその最たるもの。しかもその後、植物を取りだそうとナイフで体中を切るシーンはかなりキツイ。そんな訳であまり私の好きなタイプの作品とは言えなかったが、中盤、暗い地下空間で食人植物が襲ってくるシーンは結構気に入っている。音で人間を誘き寄せ、ケタケタ笑いながら、動くツタで迫ってくる。このシーンだけは圧巻だ。ところでこの作品には原作があり、スコット・B・スミスの「ルインズ 廃墟の奥へ」がそれらしい。聞くところによると、原作はかなりの傑作らしいので、読んでみたいと思う。
「楽園の泉(アーサー・C・クラーク/ハヤカワSF文庫)」、読了。
地球と宇宙空間を結ぶ、全長4万キロの軌道エレベーターを作りたいと願うモーガン。彼は、建設のための最高の条件を満たしている赤道上のタプロバニーへとやってきた。だが、建設予定地のスリカンダの山頂には3000年もの歴史をもつ寺院が建っていた。夢を叶えるため、モーガンの奮闘が始まった。
軌道エレベーターもの(作品の中では「宇宙エレベーター」と言っているが、やはりこちらの方がしっくりくる)。エレベーターの仕様や、科学考証をかなり細かく書いているので、ハードSFと言って差し支えないだろう。だが、実際に読んでみると、そう言う部分よりエレベーターを建設しようとする科学者の夢や情熱の方の印象が強い。映画で言うなら「タッカー」や「ライト・スタッフ」のような感じ、つまりSFと言うよりは人間ドラマなのだ。…なので、SFとして読むと少々物足りない。そんな訳で少々不満な出来だったが、逆に考えれば、それだけ人間ドラマとして優れていると言う事だろうな。但し、エピローグだけは別。ここだけはマインドと言い、その壮大さと言い、まさにSF。ここの章だけは感動してしまったよ。
今日のアニメ
・Pandora Hearts #16「英雄と少年」(再見)
今日のドラマ
・ヒッチコック劇場
#29「夜泣くプール」
子供を不注意から溺死させてしまった母親。その事故の時、酒を飲んでいたと証言する女性が現れ。…子供の声が聞こえる…って言うシーンが出てくるので、これは妻を衰弱させようとする夫の犯行を描いた作品かな…って思っていたら、全然違っていた。それにしても、取って付けたようなラストがイマイチだな。
#30「身上相談」
身の上相談をしているジョンは、妻の浮気にカッとなり、彼女を殺してしまう。彼はアリバイを偽装するが。…如何にしてアリバイが見破られるかが作品のメインだが、最後の最後で「あっ」と言わせるのがヒッチっぽい(彼が監督している訳ではないが(笑))。例えるなら「泥棒成金」とか、「ダイヤルMを廻せ!」のラストに近いなぁ。
今日のアニメ
・FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 #2「始業式」…生徒会長と副会長が吸血鬼だと言うだけで、単なるハーレムアニメだった。視聴中止。
・そらのおとしもの f ≪フォルテ≫ #3「煩悩(プライド)ある戦い」…ビューティ、ビューティ、ビューティ・ペアぁ♪。「かけめぐる青春」、懐かし過ぎ!
今日のドラマ
・おしどり探偵 #1「秘密機関」(2時間スペシャル)
第一次大戦直後。退役したトミーと、彼の幼なじみタペンスは共に失業中。そんな二人に秘密機関の仕事が舞い込む。仕事の内容は、沈没船から書類と共に姿を消した女性を探すことだったが。…原作はクリスティだが、内容は冒険&サスペンスって感じ。まぁTVドラマなので傑出したものではないが、それなりに楽しんで観る事が出来た。