真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「楽園の泉(アーサー・C・クラーク/ハヤカワSF文庫)」、読了。
地球と宇宙空間を結ぶ、全長4万キロの軌道エレベーターを作りたいと願うモーガン。彼は、建設のための最高の条件を満たしている赤道上のタプロバニーへとやってきた。だが、建設予定地のスリカンダの山頂には3000年もの歴史をもつ寺院が建っていた。夢を叶えるため、モーガンの奮闘が始まった。
軌道エレベーターもの(作品の中では「宇宙エレベーター」と言っているが、やはりこちらの方がしっくりくる)。エレベーターの仕様や、科学考証をかなり細かく書いているので、ハードSFと言って差し支えないだろう。だが、実際に読んでみると、そう言う部分よりエレベーターを建設しようとする科学者の夢や情熱の方の印象が強い。映画で言うなら「タッカー」や「ライト・スタッフ」のような感じ、つまりSFと言うよりは人間ドラマなのだ。…なので、SFとして読むと少々物足りない。そんな訳で少々不満な出来だったが、逆に考えれば、それだけ人間ドラマとして優れていると言う事だろうな。但し、エピローグだけは別。ここだけはマインドと言い、その壮大さと言い、まさにSF。ここの章だけは感動してしまったよ。
今日のアニメ
・Pandora Hearts #16「英雄と少年」(再見)
今日のドラマ
・ヒッチコック劇場
#29「夜泣くプール」
子供を不注意から溺死させてしまった母親。その事故の時、酒を飲んでいたと証言する女性が現れ。…子供の声が聞こえる…って言うシーンが出てくるので、これは妻を衰弱させようとする夫の犯行を描いた作品かな…って思っていたら、全然違っていた。それにしても、取って付けたようなラストがイマイチだな。
#30「身上相談」
身の上相談をしているジョンは、妻の浮気にカッとなり、彼女を殺してしまう。彼はアリバイを偽装するが。…如何にしてアリバイが見破られるかが作品のメインだが、最後の最後で「あっ」と言わせるのがヒッチっぽい(彼が監督している訳ではないが(笑))。例えるなら「泥棒成金」とか、「ダイヤルMを廻せ!」のラストに近いなぁ。