真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「魔女たちの長い眠り(赤川次郎/カドカワノベルズ)」、読了。
ある夜、洋子に同居人の尚美から、彼氏とホテルに泊まると電話があった。そしてその直後、今度は尚美の父親から、尚美の母親が死んだと電話があり、更に「(尚美に)家に帰ってくるな」とメッセージ。洋子は尚美に何とか連絡をとりたいが、連絡のしようがない。そして翌朝、洋子はドアを叩く音で目を醒ます。するとドアの向こうに刑事がいて、昨夜、尚美が何者かに殺されたと告げる。
「魔女たちのたそがれ」の続編、…って言うか解決編。冒頭から怒涛の展開、↑のあらすじにしたって、僅か10頁ほど。この話がどう展開するのか、そしてどう前作と繋がっていくのか、興味津々。しかも相変わらすの吸引力。更に語り部を次々と変え(つまり別の視線で語られ)、話が進んでいくので、非常に話がミステリアスになっている。ただ欠点もあって、比較的早い段階でネタばらしするので、怖さとサスペンスが前作より随分と落ちる。そしてネタばらしの後は完全なホラー小説として展開するので、前作のような得体の知れない怖さがなくなっている。つまり前作はミステリーともホラーともつかない展開のため、全体に薄気味悪さがあったのに、今回はなくなっているのだ。その辺りが実に残念だ。更に彼らの天敵とも言える存在が登場するため、最後がかなり呆気ない。なんか、無理やり話を完結させるために天敵を登場させたようでガッカリした。結局、前作ほど傑出した作品ではなかった。前作と本作をの役者が揃う後半は、楽しいんだがなぁ。
今日のアニメ
・ケロロ軍曹 #285「秋 地球防衛最前線! であります」+「夏美 緊迫!授業参観 であります」
・聖剣の刀鍛冶 (ブラックスミス) #3「魔剣 -Sword-」
今日の映画
・戦慄迷宮3D(アスミック・エース/2009年)
前半はそれなりに面白いし、ストーリー自体も悪くない。怖いシーンもいくつかある。だが幽霊屋敷に入った辺りから、展開がダラダラになり、非常に退屈になる。演出自体も清水崇としては下のランクで、一向に切れがないし、怖くない。第一、意味不明の演出が多すぎる。結局、清水崇って、「呪怨」だけの男だったんだなぁ…っとつくづく思ってしまった。(続きは[本館]で)
・悪夢のエレベーター(日活/2009年)
ゴスロリ娘が登場する…っと聞いて観たが、思った以上に面白かった。まさに拾い物だった。とにかく先がまったく読めなくて、思っていないほうに話が進むのが面白かった。途中で一旦どんでん返しがあり、裏の真相が説明される。この辺りの展開も凄いと思うし、感心するが、更に凄いのが後半。続く意外な展開と、どんでん返しの連続、そして本当の真相には唸ってしまった(上手い!)。そして、そして、一番の必見シーンは、エンディングクレジット後のショット。これがあるため、映画は更に生きてくる。はっきり言ってかなり出来の良い映画だと思う。(続きは[本館]で)