真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「屍者の行進―異形コレクションⅥ(井上雅彦(編)/広済堂文庫)」、読了。
死者をテーマにしたアンソロジー。
「昔恋しい(早見裕司)」→試写会に行くと、ツギハギだらけの変な映画が上映された。やがて、映画の中に子供の頃の自分が現れる。…なるほど、そうきたか。しかし、これ、ほとんど駄洒落じゃん。★★★☆☆
「春の妹(安土萌)」→妹が帰ってきた。ボロボロになって。…直球勝負のゾンビもの。こういうわかりやすいのってイイよね。★★★☆☆
「薔薇よりも赤く(篠田真由美)」→従姉の頼みで彼女の姉に会いにイタリアへ行った。60代と聞いていたが、どう見ても彼女、20代にしか見えなかった。…よくある、あちらの世界に引き込まれる話だが、篠田真由美なので美しく、そしてグロテスク。★★★☆☆
「部屋で飼っている女(小中千昭)」→あるタクシー運転手が夜中に一人の女性を拾う。ところがしばらくすると、後部座席から女性が消えていた。…っと書くと、普通の幽霊話のようだが、本作が変わっているのは、タクシー運転手がまた女性に会いたいと願うこと。しかも、幽霊かゾンビか分からない女性を部屋に連れ込む辺り、狂気を感じる。★★★☆☆
「草笛の鳴る夜(倉阪鬼一郎)」→見合い話が持ち上がったため、田舎に向かうが、どうも様子がおかしい。…要は村人全員がゾンビだったという話。後半はほぼロメロの映画のような展開になり、結構楽しめる。★★★☆☆
「楽園(森真沙子)」→両親が来るまで学園から出られない。しかし、外の様子がどうもおかしい。…薬品公害を題材にした一種のゾンビもの。救いがなく、暗いラストが印象的。★★★☆☆
「屍蒲団(神宮寺秀征)」→江戸時代、ある池で女性の死体が発見された。岡っ引きは女癖が悪い男を犯人と睨むのだが。そして、それから200年後。…つまり、江戸時代の事件と現在の事件が絡み合うという内容。話としては面白いが、最後の方はほぼギャグ。なんじゃ、こりゃ。★★★☆☆
「三次会まで(中井紀夫)」→クラス会を行った。すると、記名帳に昔死んだクラスメイトの名前があった。…要は復讐談。クラスメイトを死に追いやった元いじめっ子が、どんどん追い詰められていく描写がなかなか怖い。復讐する死者が何気に邪悪に見えるし。★★★☆☆
「晴れない硝煙(江坂遊)」→抗争で死んだボスを、部下が超能力を持つ少年に甦らせようとするが。…正確には蘇らせるのではなく、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇だけ。これはアイデアの勝利だ。★★★☆☆
「壁、乗り越えて(かんべむさし)」→ある噺家が体験した奇妙な出来事。…なんじゃ、これ。全然面白くない。★★☆☆☆
「僕の半分の死(本間祐)」→車で山に向かった男が山崩れにあった。…不気味はあるものの、面白いかどうかは微妙。★★★☆☆
「虫だすく(加門七海)」→昔、秩父の山を歩いたとき、辿り着いた寺で、そこの僧から聞いた話。…薄気味悪く、グロい話。しかも最後の方はそれ以上にグロテスク。なかなか面白い作品だ。★★★☆☆
「ジャンク(小林泰三)」→あるハンターキラーの話。…人工馬がいたり、他人の体を自分に移植したり、死体を道具として使うことが出来る時代の話。はっきり言って、かなりグロテスク。さすがの私でも、ここまでグロいのは好きでない。ただ、ハンターキラーの正体だけはなかなか良い。「なるほど、そうきたか」って感じ。★★★☆☆
「脛骨(津原泰水)」→知り合いのホステスが事故にあい、片足を失う大怪我をした。…なんか、スゲー変な作品。中盤、主人公の狂気とも思える行動にドン引き。後半、妙にほのぼのとした青春もの。なんと評価してイイものか。★★★☆☆
「肉食(北野勇作)」→会社が潰れて、新しい職場で仕事をしている私も、ゲームに夢中な妻も生気がない。隣の老夫婦は何かくちゃくちゃ食べているし。…つまり、生気がなく、肉ばかりを食っているゾンビのような人たちの話。★★★☆☆
「黄沙子(村田基)」→一度ど死んだ女。死体好きのぼくは、彼女に興味を持つが。…要はネクロフィリアとアンデットを合わせた作品。相当に気味の悪い話だ。★★★☆☆
「語る石(森奈津子)」→父の書斎にあった石が、私に話しかけてきた。…本書に収録されている作品は不気味なものが多いが、本作は珍しく心温まる話。個人的にはかなり好きだな。ところで冒頭のセリフ「魂は空気より軽い。だから天に登っていこうとする。それを引き留めているのが体だ。だからこそ、生きるのは苦しいんだ」はイイよね。ホォと感心したよ。★★★★☆
「地獄の釜開き(友成純一)」→人間が死ななくなった時代の話。とにかく読んでいて、不愉快で気持ち悪い話。はっきり言って、こんなのスプラッターでも何でもない。単に鬼畜で品がないだけの話だ。こう言うの読んで楽しめる人がいるのかね?。★☆☆☆☆
「死にマル(岡本賢一)」→他人からいくつもの「死にマル」をもらうと、その人間は死人になる。…一種のディストピアもの。これも「地獄の釜開き」と同様に不愉快な作品。ただ、反撃があるだけマシか。★★☆☆☆
「青頭巾(井上雅彦)」→森にすむ赤頭巾ちゃんならぬ、青頭巾ちゃんが聞いた屍者の話。…おとぎ話風ホラー。青頭巾が聞く話がかなりぶっ飛んでいて、ほとんどギャグ。ただ、最後の締めは悪くない。★★★☆☆
「農園(竹河聖)」→友人から小包が来た。中には日記が入っていた。どうやら彼はカリブ海にある小さな村に行ったようだ。…ロメロ以降のゾンビものではなく、ブードゥー教のゾンビもの。「好奇心は猫をも殺す」的な部分がちょっとイラつくが、出来はかなり良い。特に後半の農園のシーンはむちゃ怖い。★★★★☆
「豊国祭の鐘(朝松健)」→秀吉の七回忌における怪異。…最後に戦国時代を生きてきた人たちの亡霊が出てくる辺りは悪くない。でも、それだけかな。★★★☆☆
「ちょっと奇妙な(菊地秀行)」→近々引っ越すことになった同じ団地の夫人が、どうも人とは違う。…で何が違うのか、まったく書かれてないので、読み終わっても?って感じ。雰囲気だけの作品か。★★★☆☆
The Elder Scrolls Online>
◎(ブレトン/ドラゴンナイト)
・サマーセットのデイリークエスト「不朽」をクリア。
・今日でイベント「デイドラの軍事式典」は終了。次のイベントは年末年始の「ニュー・ライフ・フェスティバル」かな?
今日のアニメ
・らんま1/2 #21「完璧なラブレター」
・姫様“拷問”の時間です #09「EPISODE #09」
・異世界かるてっと3 #08「流行!おんらいんげーむ」
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HN:
九月風
性別:
男性

