真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「倒立する塔の殺人(皆川博子/2007年)」、読了。
これは面白かった。あまりの面白さに、一気に読んでしまったよ。内容は「倒立する塔の殺人」とタイトルのノートに記されている幾つかの小説や手記を綴ったものだが、どこまでが事実で、どこまでが作られた話なのか分からない。さらに誰が被害者で、誰が犯人で、誰が探偵なのかさえ分からない。大体、事件が起こっているのかさえ不明だ。そのバラバラで先読みの出来ない話がどのように結びついていき、どのように展開するのか、非常に興味が湧く。そして読み続けるうちに、まるでパズルのピースのように、全体像が少しずつ少しずつ分かってくる。と同時に、少女たちの甘く残酷な毒に酔わされていく。これこそが、耽美なのか?。そして、戦時中と言う暗くツライ時代を背景にしているからこそ、少女たちの美しさが際立ってくる。空襲中に防空壕の中でダンスを踊るシーン、子供のときに観た「舞踏会の手帖」を思い浮かべるシーン。何れも、実に美しいシーンだ(そして両シーンとも、何気に百合っぽい)。…にしても、この構成力には舌を巻く。これほど考え抜かれた小説はそうそうお目にかかれるものでない。完全に私好みの小説だった。そして傑作だ。超お奨め!
小説と言えば、「旅する大樹とミスリルの姫君」を読書中。実は小説でなく、リプレイなんだが。なんか急に読みたくなって(笑)。…にしても、リプレイを読むなんて、久しぶりだなぁ。
今日のアニメ
・絶対可憐チルドレン #14「頭脳明晰!?チルドレンはメイ探偵」…紫穂がエロイ。特に大人になった紫穂が(笑)。
・コードギアス 反逆のルルーシュR2 #13「過去 から の 刺客」…あれ~、シャーリーが死んじゃったよ。もう、ルルーシュの先に待つものは絶望しかないのか。ところでOPとEDが変わりましたね。第1シリーズの前半ほどではないけど、以前のものよりははるかにイイね。
今日の映画
・片腕必殺剣(香港/1967年)
ジミー・ウォングお気に入りの片腕シリーズの第1作目に当たる作品だ。彼が片腕になった理由は分かるが、それ以外は特に見どころなし。肝心のアクションシーンも動きは遅いし、下手だし、とても観ていられない。大体、内容の割に尺が長すぎる。