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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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鬼火・蔵の中(横溝正史/角川文庫)」、読了。
「鬼火」→わたしは廃アトリエで奇怪な絵を見つけた。それは怪物のような生き物が、美女を襲っている絵だった。私はこの絵のことに詳しい、村に住む元医者に話を聞くことにした。男の話では、この地に憎しみ合っている従兄弟がいたらしい。…鬼気迫る人間関係を横溝正史らしいエログロで描いた作品。しかもラストでは、意外な真相が提示され、ミステリーとしても楽しい。ただ、個人的にはあまり好きなタイプの作品ではない。★★★☆☆
「蔵の中」→編集部に送られてきた無名の作家の作品。その内容は…。蔵の中で美しい聾唖者の姉と遊んでいた笛二。姉の死後、彼は肺の病に侵され、蔵に閉じこもる。姉の相手をしている内に身に付いた読唇術と遠眼鏡で近所を覗いている内に、とんでもないモノを目撃する。…高林陽一の映画とはまるで違う内容にちょっとビックリ。内容は一種の幻想談で、どこからどこまで本当か嘘かが分からない。それを横溝らしい暗く、妖艶で、耽美なタッチで描いている。結構私好み。★★★★☆
「かいやぐら物語」→病気の治療で南の地に訪れたわたし。そこで私は貝を笛のように吹く女と知り合った。彼女が話すこの地で起こった美しく、そして狂った愛の話。…美しくて残酷で狂った幻想談。いや、寧ろ怪談と言った方が良いかもしれない。この耽美さはまさに私好み。最後のオチも良い。★★★★☆
「貝殻館綺譚」→断崖で人を殺した美絵。現場を目撃した少年の口を封じようと、美絵は少年を貝殻館へ誘き出すが。…最後にちょっとしたオチ、…って言うか真相があるミステリー。なかなか楽しい。★★★☆☆
「蝋人」→もうすぐ一人前の芸者になろうとする美少女の珊瑚。珊瑚にはすでに金持ちの旦那が現れており、将来を約束されていた。ところが彼女の前に美しい男が現れ。…悲恋ドラマとして始まるが、話が進むにつれて、「人間怖い」って言う話になる。まぁ、悪くない。★★★☆☆
「面影双紙」→友人が語った彼の昔話。仕事一筋の父の為、母は芝居に現を抜かし、やがて…。一種の愛憎劇だが、人体模型を小道具に使っているため、かなり不気味な雰囲気。最後に示される真相も良い。なかなか読み応えのある作品だった。★★★☆☆

今日のアニメ
境界線上のホライゾンII #5「劇場の支配者」…無駄にエロい。
白鯨伝説 #16「起爆装置」

今日の映画
タイムライン(アメリカ/2003年)
現代人が英仏百年戦争の真っ只中へタイムスリップすると言う時間SF。…なのだが、SFとしての面白さは皆無。どちらかと言えば、冒険アクションのノリ。その分、アクションは大迫力だし、展開も早くて、まったく飽きない。ラスト近くはハラハラの連続で、実に楽しい作品に仕上がっている。先に書いたようにSFとしての恨みが残るが、ここまで楽しいのなら全く問題なし。★★★★☆

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性別:
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