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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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納谷悟朗さんが亡くなられた。沖田艦長が、銭形警部が、ユパさまが、そして何よりチャールトン・ヘストンがぁぁ。しかし最近、声優の訃報が続くなぁ。

怪奇小説傑作集(2)(創元推理文庫)」、読了。
ポドロ島(L・P・ハートリイ)」→ヴェネチアから6キロ沖にあるポドロ島。そこへぼくはアンジェラと共に向かうが。…化け物の正体も何も、最期まではっきりしない。そのためか、不気味さ、そして後味の悪さが絶品。また、後半のサスペンスと恐怖が半端ない。実に薄気味の悪い話だった。★★★★☆
みどりの想い(ジョン・コリアー)」→友人が手に入れた蘭は見た事もない種で、しかも生命力が強かった。その蘭が、やがて花を咲かすが。…相当にぶっ飛んだ内容で、怪奇と言うよりはSFに近い。頭の痛くなるような展開は、私にはギャグにしか見えなかった。★★★☆☆
帰ってきたソフィ・メイスン(E・M・デラフィールド)」→フェンウリックが一番怖いと思った話。それは、南フランスにある屋敷で起こった事だった。メイドのソフィは、たちの悪い農夫の息子に騙され、子供を身籠った。更にその男に殺され。…恨みによる幽霊談。だが、怖いのは幽霊でなく、恨まれる男の方。逆転の発想で、そのアイデアが面白い。まさに、本当に怖いのは人間…ってところだ。★★★☆☆
船を見ぬ島(L・E・スミス)」→ヨットが難破し、パターソンは見知らぬ島に流れ着いた。そこには、すでに数名の漂流者がおり。…幽霊話などの恐怖談とはまったく違う、異質の恐怖。楽園と思われた島が、実は地獄だった。終わりのないこの世界は、かなり怖い。★★★☆☆
泣きさけぶどくろ(F・M・クロフォード)」→私が友人に殺人の話をしてから、数年後、その友人の細君が死んだ。その後、友人は頭がおかしくなり、叫び声のような音が聞こえ始める。…正統派の幽霊話。悪くないが、恐怖シーンが少々迫力不足。また、内容の割に、少し長すぎる。★★★☆☆
スレドニ・ヴァシュタール(サキ)」→イタチを飼う少年の話。まさに、人間怖い、子供怖い…って言う話。★★★☆☆
人狼(フレデリック・マリヤット)」→妻の不義が原因で土地を追われた父親は、三人の子供と共にドイツのハルツ山脈の奥深くに逃げ延びた。そこの山小屋で父と4人の子供で生活を始めたが、特に雪深い冬の生活は惨めなものだった。ある日、父親は狼に襲われていたうら若い女性を伴って山小屋に帰ってきたが。…子供のときに読んだのは児童書だったので、原作を読んでみると、当然と言うべきか少々変更点がある。一番の違いは前半部分と最後の後日談を、児童書ではバッサリとカットしている。まぁ不義の話なんか、子供に聞かせる話じゃないので当たり前だが。しかし、この二箇所があることで、更に恐怖が増す仕掛けになっている。そのため、子供のときに読んだときも怖かったが、今読んでもなかなかの怖さを感じた次第だ。あと、ドイツ山中の自然の美しさと厳しさの描写が絶品。なかなかの傑作だ。★★★★☆
テーブルを前にした死骸(S・H・アダムズ)」→冬山で吹雪に会い、何とか山小屋に辿り着いた二人の男。だが、その一人が過労から死んでしまった。残された男は、死んだ男を埋葬するが。…超有名な話で、たぶん大半の人が知っていると思う。不気味な雰囲気、不可解な出来事、ゾッとする真相、そのすべてが素晴らしい。傑作。★★★★☆
恋がたき(ベン・ヘクト)」→ある興行師が雇った腹話術師。彼は人気者だったが、かなり奇妙なところがあった。彼は楽屋で腹話術人形と話をしているのだ。…はっきりと真相を書いてないので、解釈の仕方がいくつかあるが、ここはやはりサイコスリラーと見た方が良いと思う。ただ、出来はまぁまぁかな。★★★☆☆
住宅問題(ヘンリイ・カットナー)」→貸し部屋の男が持っている籠から奇妙音が聞こえる。興味を持った大家の夫婦が、男がいないときに部屋に忍び込み。…好奇心、猫を殺す…って言う話。籠の中にいるのは何?…って言う興味で、最後まで読ませる。…にしても、夫婦の好奇心は異常。これじゃ、バチが当っても仕方ない。ところで、ラストももっとダークで良かったと思うが。★★★☆☆
卵形の水晶球(H・G・ウェルズ)」→薄汚い店の店主が売りたがらない卵型の水晶。それには一つの秘密があった。…ホラーではあるが、ウェルズなのでSFタッチ。…って言うか、この話(と言うよりアイデア)、水木しげるの某マンガで読んだ事がある。しかも、水木しげるの漫画の方が遥かに面白かった。★★★☆☆
人間嫌い(J・D・ベレスフォード)」→私が島で出会った男は、人をある角度で見ると、その人の本性が見えるらしい。…これもどこかで聞いたような話だ。アイデアが面白いし、アンハッピーなラストも悪くない。★★★☆☆
チェリアピン(サックス・ローマー)」→小さな薔薇と思われた物は、実は人間による細工らしい。…なんか、あまり面白くないな。★★☆☆☆
こびとの呪(E・L・ホワイト)」→アフリカで死にそうになっている男がいた。男には吹き出物が多くあり、更に二重人格のように話す。…って言うあらすじを読むと、日本人は日本の某妖怪を想像し、その正体に気がつく。そう言う意味では、ちょっと残念な作品だな。怖いと言うよりは、気持ち悪い作品だ。★★★☆☆

今日のアニメ
ちはやふる2 #9「わたのはら」…「タッチ」の没収試合の話を思い出した。
たまこまーけっと #9「歌っちゃうんだ、恋の歌」…色々な恋の物語。なかなか良い話で、個人的にかなり好きなエピソードだな。

今日の映画
夜ごとの美女(フランス/1952年)
現実は嫌な事ばかりで面白くない。安らげるのは夢の中だけ。そんな音楽教師のクロードが、夢の中で出会う美女たちと恋に落ちるが。…っと言ったコメディで、しかもミュージカルタッチ。さすがに今観ると古臭い気もするが、それでもなかなか楽しい作品に仕上がっている。特に後半のおバカな展開は、とてもルネ・クレールとは思えないおバカさ。ある意味、必見かも。★★★☆☆

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