真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「フェアリー・テール[下巻](レーモンド・E.フィースト/早川書房)」、読了。
[下巻]は10月~12月までを描いている。さて肝心の内容だが、今回はまさに怒涛の展開。金貨発掘、チェンジリング(取替えっ子)事件、異界での救出劇とサービス精神満載。だがホラーティストのダークファンタジーとして始まった話が、段々スケールがでかくなり、妖精話どころか、英雄ファンタジーにまでなってしまった。最後は妖精王どころか、妖精の女王まで出てくる。そのため、前半のティストとはかなり違う印象の内容になり、違和感を感じる。些か、話のスケールをでかくしすぎた気がする。また病院のシーンはさすがにやりすぎだ。ほとんど「エクソシスト」だし。個人的には、[上巻]の方が好きだ。まぁ、そうは言っても、面白い話に違いないし、それらのやり過ぎさもギリギリ許容範囲だと思う。
今日のアニメ
・ケロロ軍曹 #239「夏美 もしかして三角関係? であります」+「プルル お見合い大作戦! であります」…小雪の腕時計、役に立たねぇ。日時計だもん(笑)。
今日のドキュメンタリー
・屋久島
今日の映画
・ゾンビ自衛隊(GPミュージアム/2005年)
富士樹海にUFOが墜落し、その影響で死者が蘇える。…っと言ったゾンビ映画だが、まともな映画ではない。やっている事は完全にコメディで、シリアスなゾンビ映画と期待するとガッカリすると思う(むしろ怒るか(笑))。低予算もいいところのおふざけゾンビ映画で、VFXもメイクも演出も役者の演技もかなり最低の出来。しかも「ゾンビ」は勿論のこと、「死霊のはらわた」や「ブレインデッド」や「死霊のえじき」や「ターミネーター(「009」か(笑))」などのそっくりなシーンが続出する。最後は伊福部マーチもどきの音楽までかかるし(笑)。真剣に観るより、「あははは、バカだ」っと笑ってみる方が良いだろう。ところで嫌味なアイドル役の娘、イイねぇ。嫌味な役をしながら、ちっとも嫌味でない。実際の彼女は良い娘なんだろうな(メーキングを観ても、そんな感じだ)。あと、冒頭の「靖国参拝~云々」の右寄りのナレーションに、思いっきり同意してしまった(爆)。誤解がないように書くけど、私は右寄りではありませんよ(笑)。
・燃える大陸(アメリカ/1951年)
ロストワールドものの一種だが、低予算も良いところの作品。しかも展開の遅さ、演出の切れのなさ、恐竜のVFXのチャチさ(時代を考えても酷すぎる)など、ほぼ観るべきところがない。ラストの島崩壊のスペクタクルシーンはそれなりに楽しいんだけどなぁ。
明日から三連休。ここのところ忙しかったので、久しぶりにゆっくり出来る。
今日のアニメ
・夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~ #5「キミヲマツ」…アオ、メインの回。ところで予告編(ヒメの悩み事相談)、大爆笑だった。…「好きな子に告白できません、どうすればイイですか?」、「向うはあんたを何とも思ってない」、「ケンカに負けました、勝つにはどうすればイイでしょうか?」、「勝つまで負け続けろ」、「仕事に行きたくありません」、「行くな」、「僕の話を聞いてください」、「嫌だ」、「将来について漠然と…」、「つまんない!」
今日の映画
・フューリー(アメリカ/1978年)
超能力テーマのSFではあるが、ノリはスパイアクション。そのため若干面白味にかける展開だが、主人公のピーターと超能力少女ギリアンのパートが重なった辺りから、ぐんと面白味が出てくる。ただ何と言っても見せ場は、超能力シーン。ロビンの超能力シーン(遊園地のシーン、付添い人惨殺のシーン)もそれなりに見せるが、圧巻はラストのギリアンによる黒幕惨殺のシーン。怒りによる超能力、相手の眼を潰し、四肢をバラバラにする。「キャリー」以降、デパルマ御得意の短いカットの積み重ねで、その迫力は凄まじい。正にSF映画の名場面だ。(再見)
われら妖精、天を駆け
月の女神の馬車を囲んで、
輝く太陽の目をのがれ、
夢のように闇夜を追ってゆく
図書館で借りてきた「フェアリー・テール(レーモンド・E.フィースト)(上巻)」、読了。
これは面白い。途中で止められなくなって、一気に読んでしまったよ。タイトルが示すように、これは妖精話だ。だがディズニー的な(改悪と言って良い)妖精(ティンカーベルが代表格)が出てくるようなメルヘンチックな物語でない。本来の妖精話が持っていた闇と異世界の物語なのだ。そのため、全体的な雰囲気はダークで、どちらかと言えば、ホラーに近い。しかもテンポの良さと話の面白さでまったく退屈しない。まさにダークファンタジーの傑作と言って良い。
ところで上巻を読んで気になった点が2つほどあった。1つは、これだけ本格的な妖精話なのに、何故舞台がアメリカ南部なんだろう?。本来ならアイルランドにするべきじゃないのか。2つ目は妖精の邪悪さ。妖精とは本来「異世界に住む隣人」と言った印象が強い(私は、日本の妖怪に最も近いと思っている)。だから良い奴もいれば、悪い奴もいる。同じ種族でも人間が好意的なら人間の役に立つし、人間が悪意があれば人間に対してとことん悪さをする(時には殺すことも)。…と言ったものだが、何故かこの小説に登場する妖精は、人間に対して悪意剥き出しなのだ。ここまで悪意があると、逆に違和感を感じるのだが。ただ、「実は裏があるんだ」とほのめかしている部分があるので、この2つの疑問点も下巻で解けるかもしれない。何れにしろ、下巻が楽しみだ。
ところでこの本によると、5月1日と6月24日と11月1日が妖精にとって特別な意味のある日らしい。11月1日は万聖節(ハロウィンの翌日)で、5月1日がワルプルギスの夜の翌日。で、この日が妖精の移動日だと言うこと(群れをなす妖精たち)。妖精は半年間、ひとつの森に住み、残りの半年を地球の裏の別の森に住む。つまり、この移動日のことらしい。これは知らなかった。勉強になるなぁ。
今日のアニメ
・かんなぎ #7「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲(後篇)」…「天岩戸」の回?(笑)。
「AT-X☆生放送 年越し特番」のゲスト第1弾が発表された。鳥海浩輔、金田朋子、中原麻衣。ちなみに司会は森久保祥太郎とかかずゆみ。う~ん、あまり変わりばえしないなぁ。
1月以降に発売予定の東京創元社の文庫本に、「忘れな草(佐々木丸美)」と「肩胛骨は翼のなごり(デイヴィッド・アーモンド)」が名があった(メルマガからの情報)。佐々木丸美の小説でも「忘れな草」は未読なので読んでみようかな。一方、「肩胛骨は翼のなごり」は以前から気になっていた作品。文庫本になるなら、こちらも読んでみようかな。そうそう、長らく絶版になっていたロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」が、河出書房新社から刊行されるらしい(来年のようだ)。未読の人はこの機会に読まれることをお勧めする。
福岡人向けライブ情報
・茅原実里 2nd Live Tour
2009年2月21日、Zepp Fukuoka。
http://chiharaminori.jp/parade/index.html
おおっ、これは。参加しようかな。
今日の映画
・第十一号監房の暴動(アメリカ/1954年)
ドン・シーゲルらしいハードな男の物語で、なかなか見せる。皮肉なラストも良い。
最近、新刊(最近書かれた本)があまり面白くない。そのため、復刊された本か、古本屋で中古本ばかり買っている。実は映画に関しても同意見で、最近の映画より昔の映画のほうが遥かに面白い(1930年~1940年代の映画が一番面白いようだ)。結局、本の世界でも映画の世界でも、面白いものを作ることが出来る職人が少なくなってきたんだろうな。ただこう言うことを書くと、「昔は良かったなぁ」と言っている老人みたいで、嫌なんだけどね(笑)。さて以前から「読みたい、読みたい」と言っていた絶版本も、古本屋でほぼ揃えたので、読了次第ここで感想を書く予定です。
今日の映画
・ラオ博士の7つの顔(アメリカ/1964年)
ちょっと(内容が)残酷で、ちょっとダークで、でも観終わった後、清々しい気分になるファンタジー。人面蛇、パーン、メデューサ、恐竜など、次々と登場するクリーチャーが楽しい。しかもノスタルジーさ満載で、まるでブラッドベリの作品のようだ。ブラッドベリの作品が好きなら必見。(再見)