真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
地元の劇団「ミクロドロップ」による舞台「ツキミ金魚」を観に行ってきた。映画はよく観に行くけど(ほとんど毎週だ(笑))、舞台はあまり観に行かない(あまり観たいと思うものがないと言うのが最大の理由)。そんな私がこの舞台を観に行ったのは、チラシのイラストに惹かれたのと、幻想的とも言えるその内容に興味をもったためだ。
話の内容は以下の通り。幼い頃に生き別れたツキミとハナミの姉妹。そのツキミが8年ぶりに村に帰ってきた。快く出迎えた村の仲間だったが、内心ではあまり良く思ってなかった。一番この帰省に喜んだのは姉のハナミだったが、これを機に姉妹と村の青年との三角関係が再び始まる。
早い話が三角関係や村の友人を含めた愛憎劇だが、それに村の伝説(海神様)や「8年前に何が起こったか?」と言うミステリー的要素を絡めているため、最後まで飽きずに観ることが出来る。つまり和風伝奇ファンタジーって、ところか。ただそのため、「風俗云々」って言う現実的な部分が浮いてしまった印象だ(邪魔だって感じだ)。確かにツキミの純粋さを出すうえで必要だったと思う。でも、もっと少しどうにかならなかったものか。個人的には、もっと浮世離れした内容でも良かったと思うのだが。あと現代劇なので、基本は普段着のような衣装だが、ここぞって言う部分で、和服(着物、巫女衣装)になる。これがキャラの神秘性を出して、実に良かったと思った。まぁ若干改善部分もあると思うが、悪くない舞台であったと思うよ。ところで、狂女を演じた役者さんがなかなか良かった。彼女の演技がえらく印象に残っている。(「純粋でないから、生きていける」)(約1時間45分)
今日の映画
・ブロークン(イギリス/フランス/2008年)
「ドッペルゲンガー」と「鏡の中の世界」と言う題材を使った映画で、ノリとしては「SFボディスナッチャー(盗まれた街)」。…っと書けば、大体想像がつくと思う。ただこの映画の良いところは、軽薄なティーンエージャーを出してないところ。つまりあくまでも大人向きの作品なのだ。そのため大人向きの手堅い演出で、見応え十分の映画になっている。しかも大きな音で驚かすと言った部分がほとんどなく、水滴(及び、その音)、廻るノブ、足音などで恐怖感を出しているため、実に怖い作品になっている。ラストのオチも(私は途中で気がついたが)悪くないし、アンハッピーなラストも良い。なかなか面白いホラーサスペンスだった。
「フェアリー・テール[下巻](レーモンド・E.フィースト/早川書房)」、読了。
[下巻]は10月~12月までを描いている。さて肝心の内容だが、今回はまさに怒涛の展開。金貨発掘、チェンジリング(取替えっ子)事件、異界での救出劇とサービス精神満載。だがホラーティストのダークファンタジーとして始まった話が、段々スケールがでかくなり、妖精話どころか、英雄ファンタジーにまでなってしまった。最後は妖精王どころか、妖精の女王まで出てくる。そのため、前半のティストとはかなり違う印象の内容になり、違和感を感じる。些か、話のスケールをでかくしすぎた気がする。また病院のシーンはさすがにやりすぎだ。ほとんど「エクソシスト」だし。個人的には、[上巻]の方が好きだ。まぁ、そうは言っても、面白い話に違いないし、それらのやり過ぎさもギリギリ許容範囲だと思う。
今日のアニメ
・ケロロ軍曹 #239「夏美 もしかして三角関係? であります」+「プルル お見合い大作戦! であります」…小雪の腕時計、役に立たねぇ。日時計だもん(笑)。
今日のドキュメンタリー
・屋久島
今日の映画
・ゾンビ自衛隊(GPミュージアム/2005年)
富士樹海にUFOが墜落し、その影響で死者が蘇える。…っと言ったゾンビ映画だが、まともな映画ではない。やっている事は完全にコメディで、シリアスなゾンビ映画と期待するとガッカリすると思う(むしろ怒るか(笑))。低予算もいいところのおふざけゾンビ映画で、VFXもメイクも演出も役者の演技もかなり最低の出来。しかも「ゾンビ」は勿論のこと、「死霊のはらわた」や「ブレインデッド」や「死霊のえじき」や「ターミネーター(「009」か(笑))」などのそっくりなシーンが続出する。最後は伊福部マーチもどきの音楽までかかるし(笑)。真剣に観るより、「あははは、バカだ」っと笑ってみる方が良いだろう。ところで嫌味なアイドル役の娘、イイねぇ。嫌味な役をしながら、ちっとも嫌味でない。実際の彼女は良い娘なんだろうな(メーキングを観ても、そんな感じだ)。あと、冒頭の「靖国参拝~云々」の右寄りのナレーションに、思いっきり同意してしまった(爆)。誤解がないように書くけど、私は右寄りではありませんよ(笑)。
・燃える大陸(アメリカ/1951年)
ロストワールドものの一種だが、低予算も良いところの作品。しかも展開の遅さ、演出の切れのなさ、恐竜のVFXのチャチさ(時代を考えても酷すぎる)など、ほぼ観るべきところがない。ラストの島崩壊のスペクタクルシーンはそれなりに楽しいんだけどなぁ。
明日から三連休。ここのところ忙しかったので、久しぶりにゆっくり出来る。
今日のアニメ
・夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~ #5「キミヲマツ」…アオ、メインの回。ところで予告編(ヒメの悩み事相談)、大爆笑だった。…「好きな子に告白できません、どうすればイイですか?」、「向うはあんたを何とも思ってない」、「ケンカに負けました、勝つにはどうすればイイでしょうか?」、「勝つまで負け続けろ」、「仕事に行きたくありません」、「行くな」、「僕の話を聞いてください」、「嫌だ」、「将来について漠然と…」、「つまんない!」
今日の映画
・フューリー(アメリカ/1978年)
超能力テーマのSFではあるが、ノリはスパイアクション。そのため若干面白味にかける展開だが、主人公のピーターと超能力少女ギリアンのパートが重なった辺りから、ぐんと面白味が出てくる。ただ何と言っても見せ場は、超能力シーン。ロビンの超能力シーン(遊園地のシーン、付添い人惨殺のシーン)もそれなりに見せるが、圧巻はラストのギリアンによる黒幕惨殺のシーン。怒りによる超能力、相手の眼を潰し、四肢をバラバラにする。「キャリー」以降、デパルマ御得意の短いカットの積み重ねで、その迫力は凄まじい。正にSF映画の名場面だ。(再見)
われら妖精、天を駆け
月の女神の馬車を囲んで、
輝く太陽の目をのがれ、
夢のように闇夜を追ってゆく
図書館で借りてきた「フェアリー・テール(レーモンド・E.フィースト)(上巻)」、読了。
これは面白い。途中で止められなくなって、一気に読んでしまったよ。タイトルが示すように、これは妖精話だ。だがディズニー的な(改悪と言って良い)妖精(ティンカーベルが代表格)が出てくるようなメルヘンチックな物語でない。本来の妖精話が持っていた闇と異世界の物語なのだ。そのため、全体的な雰囲気はダークで、どちらかと言えば、ホラーに近い。しかもテンポの良さと話の面白さでまったく退屈しない。まさにダークファンタジーの傑作と言って良い。
ところで上巻を読んで気になった点が2つほどあった。1つは、これだけ本格的な妖精話なのに、何故舞台がアメリカ南部なんだろう?。本来ならアイルランドにするべきじゃないのか。2つ目は妖精の邪悪さ。妖精とは本来「異世界に住む隣人」と言った印象が強い(私は、日本の妖怪に最も近いと思っている)。だから良い奴もいれば、悪い奴もいる。同じ種族でも人間が好意的なら人間の役に立つし、人間が悪意があれば人間に対してとことん悪さをする(時には殺すことも)。…と言ったものだが、何故かこの小説に登場する妖精は、人間に対して悪意剥き出しなのだ。ここまで悪意があると、逆に違和感を感じるのだが。ただ、「実は裏があるんだ」とほのめかしている部分があるので、この2つの疑問点も下巻で解けるかもしれない。何れにしろ、下巻が楽しみだ。
ところでこの本によると、5月1日と6月24日と11月1日が妖精にとって特別な意味のある日らしい。11月1日は万聖節(ハロウィンの翌日)で、5月1日がワルプルギスの夜の翌日。で、この日が妖精の移動日だと言うこと(群れをなす妖精たち)。妖精は半年間、ひとつの森に住み、残りの半年を地球の裏の別の森に住む。つまり、この移動日のことらしい。これは知らなかった。勉強になるなぁ。
今日のアニメ
・かんなぎ #7「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲(後篇)」…「天岩戸」の回?(笑)。
「AT-X☆生放送 年越し特番」のゲスト第1弾が発表された。鳥海浩輔、金田朋子、中原麻衣。ちなみに司会は森久保祥太郎とかかずゆみ。う~ん、あまり変わりばえしないなぁ。
1月以降に発売予定の東京創元社の文庫本に、「忘れな草(佐々木丸美)」と「肩胛骨は翼のなごり(デイヴィッド・アーモンド)」が名があった(メルマガからの情報)。佐々木丸美の小説でも「忘れな草」は未読なので読んでみようかな。一方、「肩胛骨は翼のなごり」は以前から気になっていた作品。文庫本になるなら、こちらも読んでみようかな。そうそう、長らく絶版になっていたロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」が、河出書房新社から刊行されるらしい(来年のようだ)。未読の人はこの機会に読まれることをお勧めする。
福岡人向けライブ情報
・茅原実里 2nd Live Tour
2009年2月21日、Zepp Fukuoka。
http://chiharaminori.jp/parade/index.html
おおっ、これは。参加しようかな。
今日の映画
・第十一号監房の暴動(アメリカ/1954年)
ドン・シーゲルらしいハードな男の物語で、なかなか見せる。皮肉なラストも良い。