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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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13のショック( リチャード・マシスン/早川書房)」、読了
短編集。
「ノアの子孫」→真夜中の田舎道で、ケチャムは警官にスピード違反で捕まった。ケチャムは無理やり警察署に連れて行かれるが。…一種の不条理小説的な展開をする。基本的にこう言う展開は、読んでいてイライラするので好きじゃない。ブラックなオチは悪くないと思うが。作品の出来不出来と言うより、好みに合わなかった作品だ。★★★☆☆
「レミング」→どこから現れたのか、数多くの人間が海に向って進んでいく。…レミングの行進をモチーフにした話。まぁまぁの出来か。★★★☆☆
「顔」→ブラックウェルの未亡人が殺された。そして残された彼女の息子が犯人に脅え、家の中を逃げ回っていた。…なかなか引き込まれる展開だ。結局、本当に怖いのは人間…って言った話ではあるが。★★★☆☆
「長距離電話」→真夜中にミス・キーンのもとにかかってくる無言電話。…サイコサスペンスのような展開をさせながら、ラストで意外な真相と結末が。中盤のサスペンスもなかなか。これは素晴らしい、傑作だ。★★★★★
「人生モンタージュ」→映画のように過ぎていくある脚本家の人生。…読んでいて(特にラストで)虚しさを感じさせる作品だ。悪くはないが、こう言う作品を読むと凹むよ。★★★☆☆
「天衣無縫」→彼はある朝、突然にフランス語を喋れるようになった。…実はフランス語だけでなく、ありとあらゆる知識が彼の脳に詰まっている。その事によるドタバタ、もしくは落語的な話だ。ところがラスト数行で、いきなりシリアスなSFに変わっていしまう。この豹変さは一読の価値がある。また高度な知識を俗界の知識を言い切る辺りも、毒満点で良い。★★★☆☆
「休日の男」→男は遅刻できない体だった。…う~~ん、何と言ったいいのか。★☆☆☆☆
「死者のダンス」→ナイトクラブで繰り広げられ死者のダンス。…だから?。★☆☆☆☆
「陰謀者の群れ」→バスで必ず俺の横に座る男、煙草の煙を吐きかける女、騒音を立てるアパートの住人。世の中はイライラすることばかりだ。…分かるんだけど、あまり面白くない。★★☆☆☆
「次元断層」→初めて入ったレストランで、見知らぬ男に声をかけられた。彼は自分を知っているようだが、自分は見たこともなかった。…このストーリーでこのタイトルでは、ネタバレもいいところじゃん。…って思っていたら、別にそんなことはどうでもいい事で、ラストの一言でゾッとするタイプの作品だった。結構好きだな、こう言う話は>私。★★★☆☆
「忍びよる恐怖」→科学者がロサンゼルスは生きていると言う事実を発見する。…って言うとんでもない冒頭から嫌な予感がする。つまり、一種のドタバタか?。苦手だなぁ、こう言う作品は。★☆☆☆☆
「死の宇宙船」→人類が居住可能な惑星を探す調査宇宙船。その宇宙船が、未知の惑星に降り立つ。彼らはそこで墜落した宇宙船を発見するが。…最初、ファーストコンタクトものかと思っていた。ところが墜落した宇宙船の内部のある風景を見ることが一気に話が違う方へと流れる。その風景の意外なことと言ったら。読んでいて、呆気にとられてしまった。その後、登場人物の一人による説明で、すべて合理的に解決される。だが、それで終らない。最後にもう一回、どんでん返し。予想できない展開、意外なオチ、とにかく、最後までかなり楽しめる作品だ。ただ、その最後のオチがマシスンがよく使いオチなので、ちょっと物足りないのも事実だが。★★★★☆
「種子まく男」→住宅街に引っ越してきたシオドア。彼は周りに家に挨拶をすると…。…その後、彼がどんなことをするかは、読んでのお楽しみ。一種のサイコものか?。★★☆☆☆
[総評]→一番面白いのは、何と言っても「長距離電話」。一番のお奨め。後、「死の宇宙船」も悪くない。吸引力は「長距離電話」以上かも。

今日のアニメ
ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~ #11「神をうつもの」…カーヤの登場で、ファティナが一気に目立たなくなってしまった(苦笑)。
ケロロ軍曹 #255「ケロロ 恐怖の大暗黒作戦! であります」+「ケロロ 恐怖の大美白作戦! であります」+「ケロロ 恐怖の大停止作戦! であります」
マリア様がみてる(4th) #12「クリスクロス」…祐巳って、人間的にそんなに凄かったけ?。むしろ、ごく普通の人間だったと思うけど。

今日の映画
大疑問(アメリカ/1919年)
ストーリーだけ見るとサスペンス映画のようだが、サスペンスが意外に薄い。まぁ監督があのグリフィスなので、仕方ないと言えば仕方ないが。どちらかと言うと、運命に翻弄させられる薄幸な少女の物語だろう。その分、リリアン・ギッシュの可憐さは堪能できる。しかし相変わらずリリアン・ギッシュは、人形のような可愛さだなぁ☆。
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ハロウィン(アメリカ/2007年)
1978年のジョン・カーペンター監督の同名映画のリメーク。出来は、「あ~、あ、やっちゃった」って感じ。オリジナル版のストーリーは中盤に少しあるだけで、後はほぼこのリメーク版のオリジナル。前半の30分以上がマイケルが「何故ブギーマンになったか?」って言う部分を描いており、最後の20分くらいがオリジナル版のラスト以降にエピソードを追加している(2の設定を追加して)。そのため、オリジナル版が「一人の女子大生がハロウィンの夜に経験した恐怖」だったのに対して、今回は「ブギーマンの誕生と死」と言う内容に変わっている。つまり主人公が変わってしまっているのだ。これではドラキュラを主役にした吸血鬼映画みたいで、恐怖が非常に薄い。またストーリーの流れにしても、ショック演出にしてもジョン・カーペンターのそれにはとても敵わない。オリジナルをそっくり再現するのも良いとは思わないが、もう少しやり方があったと思う。はっきり言って、ロブ・ゾンビなどを監督にした時点で、失敗したのも同然だよ。

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