真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「帆船が舞い降りた-死の谷の伝説(小林久三/角川文庫)」、読了。
以前から気になっていた小説だったが、偶然図書館にあることを知り、読んでみた。内容は一種の伝奇ミステリー。常識では考えられない巨大な壁画の発見、その壁画が普通では近づけない人里離れた場所にある、ミステリアスな美女の登場、隠れ里の存在、一緒に調査していた友人の失踪…っと、先読みできないストーリー展開が面白く、思わず引き込まれる。だが、それも前半だけ。話が進むに連れ、底の浅さが目立ち始め、思ったほど楽しくならない。ラストも呆気なさ過ぎる。また描写力の低さ、サスペンスの下手さが災いしてか、一向盛り上がらない。中盤以降、地下迷宮が頻繁に出てくるので「八っ墓村」を思い出すが、あれほど怖くないし、ハラハラしないのは致命的。まさに龍頭蛇尾な作品だった。それ以外でも、頭の悪さや軽率さが目立ち、主人公に魅力がない。素っ気ない&ぎこちない一連の会話も、人間らしいさを感じられない。…っと、いろんな意味で残念な作品だ。
今日のアニメ
・スター・ウォーズ クローン・ウォーズ #5「ルーキーたち」
今日の映画
・カーツーム(イギリス/1966年)
スーダンの首都カーツームで起こった回教徒とイギリス軍の戦いを映画化。全体的に「アラビアのロレンス」、クライマックスが「アラモ」って感じの映画だが、如何せん、全体的に冗長&ダラダラ気味でかなり退屈。肝心の戦闘シーンも意外と少なく、物足りない。もっともクライマックスの戦闘シーンは迫力満点で、かなり凄いのだが。