真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「オドの魔法学校(パトリシア・A・マキリップ/東京創元社)」、読了。粗筋を読むとブレンダンが主役のようだが、実はブレンダンも登場人物の一人に過ぎない。魔法学校の教師のヤール、王の娘のスーリズ、警史監のアーネス、魔術師の娘のミストラルなどが繰り広げる群集劇になっている。バラバラなピースが最後にひとつになる凝った構成を得意とするマキリップらしい内容だが、逆にこの事が災いして、この作品ではストーリー(&目的)を分かりづらくし、吸引力を欠く結果になっている。少々残念だ。
それにしても、ファンタジーの魅力をあまり感じない作品だ。いや確かにファンタジーであることには間違いない。だがファンタジーとしても面白さより、テーマ重視の作品なのだ。それは後半のヤールの台詞…「自分たちに制御できない魔法を国境の外に押し出してきた結果、われわれは有益な力についての知識を欠くことになったのかもしれない」で分かる。つまり未知のものを恐れるな、部下を信用しろ、っと言うことだ。そんな訳で、読んでいてもファンタジーを読んでいると言うよりは、なんか経営学のハウツー本を読んでいる感じだった。まぁ悪くはないけど、やっぱファンタジーらしいファンタジーを読みたいよね。
今日のアニメ
・MURDER PRINCESS #3「帰還」&#4「追放」(2007年/OVA)
今日の映画
・ジャンパー(アメリカ/2007年)
観光案内的な映像と、SF風なド派手アクションが見せ場だけの映画だ。話自体は結構重いようだが、「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督のためか、内容のまったくない軽~いアクション映画になっている。観ていて間はそこそこ楽しいが、後に何にも残らない映画だ。(続きは[本館]で)
・the EYE3(香港/タイ/2005年)
邦題が「3」となっているが、前2作とはまったく別物。しかも前2作とはうって変わってホラーコメディになっている。更に幽霊の怖さはほぼ影を潜め、単なるVFXの洪水だ。もうとても観るに堪えない作品だ。香港の下品な笑いは、もう止めてくれ…って感じだし。まぁアンハッピーなラストはそれなりに評価できるけど。