真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「風少女(樋口有介/創元推理文庫)」、読了。
寒いある年の2月。斎木亮は父親の危篤の報を受け、帰省した。そのとき、駅で初恋の女性の妹の川村千里と出会う。そして、彼女から姉の麗子が事故死したと聞かされる。だが、彼女は納得してない。千里は亮に一緒に事件の調査して欲しいと頼むが。
ラノベ系の軽いミステリーかな?…っと思ったら、意外にもちゃんとしたミステリーだった。もっとも、ミステリーより青春ものに重点を置いているので、ミステリーとしてはそれほど傑出した作品ではない。しかも、真相はほぼ予想通り。また、等身大の登場人物、事件ものを感じさせない展開と、些か私の好みから外れる作品だった。もっとも、ヒロインである千里はかなり魅力的なキャラだったが。★★★☆☆
今日のアニメ
・生徒会の一存 Lv.2 #7「Sサイズハンター」
今日の映画
・シャレード(アメリカ/1963年)
向かってくる列車→通り過ぎる列車から落ちる人影→人影は転がっていき、顔(死体)のアップ→軽快なヘンリー・マンシー二の曲とともに始まるオープニング→一転してスキー場で食事をするオードリー→彼女を狙う銃口→もしやと思う間もなく発射される拳銃。上手い、上手過ぎる!。正に名オープニング。これだけで映画に引き込まれてしまう。勿論、本編もテンポの良い展開で楽しい。恋愛ものに走る中盤が若干もたつくが、それ以外は文句のつけようがない。最後まで誰が敵で誰が味方なのか分からない、ハラハラ感も楽しい。金の隠し場所は感の良い人なら察しがつくと思うが、それでも悪くない。つまり、実によく出来たストーリーなのだ。あと、音楽の使い方が上手い。さすがはミュージカルの名作を数多く作ったスタンリー・ドーネンと言ったところだな。何れにせよ、都会的で洒落たミステリーの傑作だ。(再見)★★★★☆