真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「灰の中の名画(フィリップ・フック/ハヤカワ文庫)」、読了。
第二次世界大戦末期の空襲により焼失したとされる名画「石割り人夫」。その名画を売りたいを言う人物の情報を、ロンドンの画商であるオズワルド・ギンが旧友から手に入れた。
戦時中に焼失したとされている名画「石割り人夫」を探し出す知的冒険小説かと思ったら、単にその名画により右往左往する人たちの物語だった。解説では三つの視点で進んでいくと書いていてあるが、実際は1985年の画商の話がメインで、他はホンの付け足しにすぎない。その為か、些か読み応えの無い作品だった(頁数は多いけど)。しかもラスト近くで分かるオズワルドに仕掛けられた罠のトリックがちょっと良かったくらいで、それ以外はあまり面白いとは思えなかった。色々と残念な出来だ。★★☆☆☆
今日のアニメ
・エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~ #1「ようこそアトリエへ!」…ほのぼのファンタジー。これっと言う印象がなく、個人的にはあまり面白くなかった。視聴中止。しかし、林檎のタルトや風車の部品を作るのが錬金術かぁ?。
・キャプテン・アース #2「銃の名はライブラスター」
今日の映画
・怪談新耳袋 劇場版(スローラーナー/2004年)
8本の短編からなるオムニバスホラー。「夜警の報告書」→幽霊の出るビルに勤める夜警たち。幽霊をすべて気のせい、夢のせいにする夜警の一人の存在がまったくギャグ。「残煙」→夜の山道で消えていくOLたち。最初の消失シーンを視覚的に見せた為、まったく怖くなくなった。「手袋」→夜な夜な首を絞められる女。人の恨みは怖い…って言う話。まぁまぁ。「重いッ!」→夜、のしかかってくる見知らぬ男。結局、何なんだ。まぁ、訳が分からないから、怖いと言えば怖いが。「姿見」→体育館倉庫の姿を見た男子生徒。超短編。ラストでわっと驚かすだけ。「視線」→文化祭のビデオに看護婦らしき女の影が写った。つまり、幽霊の映像が次第にはっきりしてくると言う、よくあるパターン。本作のエピソード中では怖い方かな。「約束」→叔父の留守番をするが、その家で何者かが名前を呼ぶ。最後に出てくる化け物の正体が、完全に雨宮慶太タイプのモンスターで、とても怪談に見えない。「ヒサオ」→イジメで殺された息子に話しかけ続ける母親。寝たっきり超能力者を描いた映画「パトリック」を彷彿させる作品。ただ、ちょっと悲惨過ぎる。[総評]…各エピソードの尺が短い為、どれもイマイチと言った印象。★★★☆☆(再見)