真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「黄昏乙女×アムネジア」のCD(OP&ED)を買いに、あるあるCityへ行く。すると、入口辺りで何かを配っていたのでさっそく貰う。すると、それは「ANIMAX MUSIX CAFE」の割引チケットだった。あ~、あの店も経営が厳しいのかな。確かに、客があまり入ってないし。もう少し美味そうなメニューがあれば、私も行くんだがな。さて目的のCDだが、アニメイトで買うか、ゲーマーズで買うか迷う。店内を見ると、アニメイトは大盛況だが、ゲーマーズはあまり客がいないので、ゲーマーズで買うことにした。ゲーマーズには撤退して欲しくないしね。
「天使と宇宙船(フレドリック・ブラウン/創元SF文庫)」、読了。
「悪魔と坊や」→ハービー坊やがマジックショーを観に行った。坊やは舞台の上の魔術師から、助手を頼まれる。だが、舞台に上がって驚いた。魔術は本物の悪魔だったのだ。…まぁまぁ。ストーリーよりラストの皮肉さの方が面白いかな。★★★☆☆
「死刑宣告」→チャーリーはアンタレス第2惑星で、殺人という重罪を起こしてしまう。その結果、翌朝、死刑をされてしまう。だが、その前に一夜だけ、あらゆる贅沢をさせてくれると言うのだ。…惑星により、ものの尺度が違う面白さ。まさにSFで、実に皮肉な結末。★★★★☆
「気違い星プラセット」→地球人の常識では考えれらない狂った惑星プラセットの話。…二つの太陽の異なった動きの為、昼と夜が常にバラバラ。太陽が光速で動く為、実際にそこにあるのは過去の映像だけなどなど、SFかホラ話か分からないようなエピソードが次々と出てくる。このイマジネーションはホント凄い。ただラスト、ありきたりなハッピーエンドになるのはご愛嬌。★★★☆☆
「非常識」→息子の読む雑誌の内容に怒る父親。…いや、何と言ってイイのか。書きたい事は分かるんだが。一種の逆転の発想か。★★★☆☆
「諸行無常の物語」→知性のあるタイプライターの話。これまた、ぶっ飛んだ話。無機物が知性を持つと言う話は、キングの「クリスティーン」などが有名だが、これはあれの元祖的な話か。ただ、出来自体はごく普通。★★★☆☆
「フランス菊」→マイクルスン博士は、草花とコミュニケーションが出来るらしい。…SFなのだが、内容自体はミステリー。なかなか面白い。★★★☆☆
「ミミズ天使」→結婚を間近に控えたチャーリー。彼はある朝、釣りで使うミミズを取っていると、そのミミズに羽が生え、どこかへ飛んで行ってしまった。それから、奇妙な事が頻発し。…次々と奇妙な事が起こり、一体どう収拾するんだと思ったら、後半辺りから主人公がこれらの関連性を見つけ出す。そして、辿り着いた真相は…。ぶっ飛びすぎ、まさか、こんな話だったとは。これはもう、ホラ話と言うよりはバカ話。でも、嫌いじゃないなぁ。寧ろ、好きだ。★★★★☆
「大同小異」→ある日、巨大な宇宙戦がやって来て、巨人が降り立った。彼らは人類に何の関心もない様だし、何もしない。だが。…無害と思われた宇宙人が実は…って言う話。ある意味、最怖の侵略SFかも。★★★★☆
「ユーディの原理」→友人が奇妙な機械を作った。それは小さな願い事なら、何でも叶えてくれる。友人の話では、その機械は一種の自己暗示加速器で、願った本人が高速で行動しているだけらしいのだが。…SF的発想の作品だが、後半になるにつれ、何とも言えない不気味な展開になる。この辺りの描写は凄いの一言。★★★☆☆
「探索」→4歳のピーターが、天国で神を探す。…発想の転換か。まぁまぁの出来。★★☆☆☆
「不死鳥への手紙」→戦地で受けた放射能の影響で、老化が異常に遅くなった男。彼が人類に手紙を送るが。…ブラウンにしては珍しくシリアスで、SF的な壮大なドラマ。そして、限りない人類賛歌である。★★★☆☆
「回答」→宇宙の中で人間が住むすべての星-九百六十億個の惑星-の上にある巨大なコンピューターを超回線に接続して、スイッチを入れ、代表者のドウォー・イブがそれに向かって質問した。「私の質問は、単独のコンピューターでは従来、答えることが出来なかったものがあります。……神は存在するか」。力強く、躊躇なく答が返ってきた。「イエス、今こそ神は存在します!」…「ショート・ショート」で、私が今まで読んだ中で最高と思われるのが、この話。文庫本で2頁もないような短い話だが、そこいらのSFより遥かに出来がいい。ラストの不気味さと怖さが絶品。★★★★★
「帽子の手品」→ホラー映画帰りに四人組。その内の一人が帽子の手品をやることになるが。…オチが少々分かりづらい。しかも、そのオチがベタすぎて、面白味に欠ける。★★★☆☆
「唯我論者」→この世のすべてが、自分の想像だと思っている男。彼は世界を無にしようとするが。…壮大なバカ話…って言ったところ。★★★☆☆
「ウァヴェリ地球を征服す」→ラジオからモールス信号が聞こえてきた。発信地は獅子座。人々はこれが、異星人の侵略とパニックになるが。…侵略SFだが、結末が皮肉。風刺としては面白いが、全体的にイマイチ。★★☆☆☆
「挨拶」→金星人とどうしてもコミュニケーションがとれない。…地球の常識は、宇宙では通じないと言う話。★★☆☆☆
[総評]…ブラウンの作品って、豊富なアイデアと巧妙な話術で楽しいのだが、ユーモアとペーソス満載で明るすぎるのが個人的に難。私にしては、あまりにも健全過ぎるのだ。
今日のアニメ
・モーレツ宇宙海賊 #20「茉莉香(せんちょう)、波に乗る」…アイ・ホシミヤがやたらと出番が多い様な気が。
・坂道のアポロン #7「ナウズ・ザ・タイム」…場つなぎでジャズ演奏って、カッコ良すぎる。
今日のドキュメンタリー
・チェスター(イギリス)
今日の映画
・レッド・ティアーズ(倉田プロモーション/2011年)
予告編を観る限り、あまり面白そうになかったが、吸血鬼マニアの私が観ない訳にはいかないだろうと思い、鑑賞した。結果…予想通り、相当に酷い作品だった。演技は学芸会、展開はダラダラ、演出にまったく切れなし、売りであるゴアシーンも「片腕マシンガール」や「東京残酷警察」と同様に遊園地のお化け屋敷レベル。中でも脚本のリアリティの無さは最悪で、ありとあらゆるところに突っ込みどころ満載だ。大体、連続猟奇殺人が起こっているのに、捜査員がたったの三名って、そんなことあるかよ。しかも、ガキばっかり。私はある程度予想していたからそれほどでもなかったが、人によっては怒るかもしれない。
ところが、ところがである。ラスト近くで加藤夏希が正体を現した辺りから、妙に面白くなる。映画前半ではあれだけ不抜けたアクションだったのに、急にスピーディーで迫力満点になるし、女吸血鬼に扮した加藤夏希も非常に魅力的だ。また、本作はヴァンパイアvsヴァンパイアハンターって感じの話だが、この関係(…って言うより設定か?)が逆転する展開も実に面白い。…なら、最初からこの調子でやってくれたらよかったのに。それにしても、加藤夏希がヴァンパイアなら、噛まれたいぞ(笑)。