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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~(三上延/メディアワークス文庫)」、読了。
鎌倉の片隅にある古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主の栞子は、若く清楚な女性だ。五浦は祖母の遺品から見つかった古書を価値を知る為、この古本屋を訪れた。そして、足を怪我して入院中の栞子と出会う。

四つの短編からなる連作短編集。表紙と出版社から想像して、ラノベ系のミステリーかな…っと思ったら、意外にも本格ミステリーだった。しかも、かなり面白い。あまりの面白さに二日で読んでしまったよ(帰宅後、数時間だけで)。内容は北村薫系の日常ミステリーだが、安心して読んでいたら、最後の方で意外な展開になったりする。その辺りは読んでからのお楽しみだが、なかなか侮れない作品だ。あと、主人公の五浦と探偵役の栞子の、友達以上恋人未満的ないちゃいちゃっぷりも良い感じだ。以下、短編ごとにコメントを。

「夏目漱石「漱石全集・新書版」(岩波書店)」
祖母の遺品である漱石の本から、表面からは考えられない祖母の熱い思いを知る話。しかも、かなり切ない話で結構私好み。
「小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」(新潮文庫)」
盗まれた古書を探す話。結構切ない話なのに、この話に登場する二人の人間の性格が悪すぎて、同情出来ない。些か残念。
「ヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」(青木文庫)」
犯罪を思わせる始まりだが、実はほのぼの系。
「太宰治「晩年」(砂子屋書房)」
実はここでタッチが一気に変わり、本格ミステリーと化する。しかも、最初の三つの話がここで一本に繋がり、そこで張っていた伏線が次々と生きてくる。こう言う構成もあるのかと感心した。つまり、最初の三つの話はこの話を書きたい為のものだったのだ。考えるに、たぶんエラリー・クイーンがバーナビー・ロス名義で書いた、あの作品群を参考にしているんじゃないかな。何れにしろ、これには脱帽した。★★★★☆

今日のアニメ
進撃の巨人 #11「偶像 -トロスト区攻防戦⑦-」

今日の映画
危(やば)いことなら銭になる(日活/1962年)
ニセ札を題材にした犯罪映画。一応、アクションコメディと言う事になっているが、アクションはほぼ皆無で、基本はコメディ。脚本の山崎忠昭は、後に「ルパン三世」に関わる人(ファーストの#1「ルパンは燃えているか?!」と#5「十三代五ヱ門登場」の脚本を担当)。そう思って観ると、確かに「ルパン三世」のタッチに近いような気がする。ただ、やはり今となっては古臭くて、あまり笑えないと言うのが正直な感想だ。それより個人的には、宍戸錠のガンファイトシーンをもっと見たかったよ。★★☆☆☆

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