真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
先日、本屋で「しずるさん」シリーズの新刊を発見した。富士見ミステリーの消滅で、終了したと思われたシリーズだったが、なんと復活していた。そんな訳で即購入。1~3巻に関しては、帯に完全版と書かれていたが加筆くらいだろうと勝手に判断し、スルーした。
…って事で、「しずるさんと気弱な物怪たち(上遠野浩平/星海社文庫)」、読了。
5本の短編を収録(実質4本)。
「しずるさんと蝉時雨」
最近、突然セミの声が聞こえ、正気を失う女性が増えていた。よーちゃんは一種の伝染病と考えるが。…これって、ミステリーじゃないよなぁ。かと言って、SFでもないし。あえて言えば、ちょっと不思議な話…って事になるのかな。何れにしろ、ラノベにしても軽過ぎる内容だ。★★☆☆☆
「しずるさんと雷蜘蛛」
新種の毒蜘蛛に刺され、病院に運ばれる子供が続発していた。…これも、とてもミステリーとは言えない。あえて言えば、偶然が重なったちょっと不思議な話。ただ、真相はそれなりに納得するし、二人の会話も楽しい。つまり、結構楽しめたエピソードだった。ところで、しずるさんがよーちゃんの体を触りまくるシーンは(ちゃんと理由はあるが)、百合っぽくて良い(笑)。★★★☆☆
「しずるさんと不死蝶」
毒殺事件が発生。やがて、その事件の細部まで酷似した内容の小説が見つかった。しかも、その作者が行方不明になっていた。…今回は珍しくミステリーらしいミステリー。事件そのものも良く出来ていて、なかなか楽しい。勿論、二人の会話も楽しい。★★★☆☆
「しずるさんと蟻地獄」、「しずるさんと薄刃陽炎」
ビル建築現場で爆破があった。直後、現場で人間の足のようなものを目撃されるが、すぐに消えてしまう。…「しずるさんと蟻地獄」が事件編で、「しずるさんと薄刃陽炎」が解決編。事件にそれほど吸引力がないし、真相も微妙。…って言うか、あまりにも単純過ぎて、脱力してしまった。それよりも面白かったのは、今回、事件の真相を見抜くのがよーちゃんだと言う事。基本的によーちゃんはワトソン役だが、実は結構頭が良かったりする。それがよく分かるエピソードだ。その辺りが読みどころかな。★★★☆☆
今日のアニメ
・魔法科高校の劣等生 #6「入学編Ⅵ」
今日の映画
・ドーベルマン刑事(東映/1977年)
石垣署の刑事・加納が新宿で発見された女性焼死体の謎を追う…と言う話。武論尊&平松伸二の同名コミックの映画化だが、原作がコミックの為か、深作欣二監督作にしては少々物足りない。また、ロープで高層ビルを降りたり、多人数相手の格闘アクションなど千葉真一らしいアクションもあるが、全体的に迫力不足だ。★★★☆☆