真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
映画「エンジェルウォーズ」
「何故、どこの劇場も吹き替え版なんだ?」と疑問に思っていたら、吹き替えを担当するのがスフィアだった。そりゃ皆、こっちを観るわな。
今日のドラマ
・カルテット 第7話…ほぼ1ヶ月ぶりに再開かよ。
今日の映画
・悪夢のエレベーター(日活/2009年)
久しぶりに再見したが、やっぱ面白い。そして、中盤の大どんでん返しは今観ても凄い。それまでのタッチが180度変わってしまう。しかしそれ以上に凄いのが、最後の最後で分かる本当の真相。再見した今回も、「上手い」っと思ってしまった。この、それまで張り捲っていた伏線が次々と繋がって行く辺りは、もう観ていて気持ち良すぎ。こう言う気持ち良く騙してくれる映画って、好きだな。
「読書メーター」用に某所でアバターを作ったけど、私とは全く似てないアバターになってしまった(笑)。似ているパーツを選んだつもりなんだけどなぁ。また、作り直そう…っと。ちなみに、今回作ったものは「読書メーター」で公開してますので、興味のある方は見てやってください。
今日のアニメ
・君に届け 2ND SEASON #10「ここから」
・星空へ架かる橋 #1「クマなら、ここで終わってた」…つまんねぇ。視聴中止。しかし今期は、ロクな作品がないなぁ。
今日の映画
・五人の突撃隊(大映/1961年)
日本映画では珍しい戦争アクションもの。しかも戦車を登場させたりと、それなりに金もかかっている。そのため、冒頭、後半、そしてクライマックスの戦闘シーンがかなり見応えがある。後、単なる戦闘シーンだけの映画で終わってなく、各兵隊のドラマを時折挿入しているのも面白い。キャラとしては、開き直って戦う川口浩が良かった。何れにしろ、かなり楽しめる作品に仕上がっている。
・ガールフレンド(ラブコレクション製作委員会/2004年)
フリーカメラマンのキョウコと、彼女の写真のモデルになる美容師見習いのミホによる百合もの。…なのだが、演出と脚本がダメダメで、まったく面白くない。題材自体は悪くないと思うので、上手くやれば、それなりに見れる作品になるとは思うのだが。あと、主演の二人にも魅力がないし、カメラが素人そのもので酷い(カメラが動くとブレまくる)。
大した事をやってないのに、1日が終わってしまった。結局、「イースⅠ」もほとんどプレイできなかったし。まるで「モモ」に登場する時間泥棒に時間を盗まれたようだ。やっぱ、1日24時間じゃ、時間が足りない。あと、2倍は欲しいところだ(笑)。
そんな訳で、「イースⅠ」を少しだけプレイ。とりあえず、ダームの塔に入り、ドギと出会い、ボスの大カマキリを倒したところまでプレイした。しかし、この大カマキリ、弱すぎ。前回のコウモリ男と比べると、歯応えがない。1回の挑戦でクリアしてしまった。
今日のアニメ
・DOG DAYS #1「勇者誕生!」…ゲーム感覚の戦記ものですかぁ。あまり、好みじゃないなぁ。石ノ森章太郎の「ドッグワールド」、もしくはシマックの「都市」をパクったような設定もどうかと思うし。視聴中止。
・IS<インフィニット・ストラトス> #10「その境界線の上に立ち(シン・レッド・ライン))」…シャルル無双が終わった途端につまらなくなってしまった。無駄にテンションの高い束は、結構好きだけど。
・夢喰いメリー #10「夢から覚めずに」
・フラクタル #5「旅路」
・花咲くいろは #1「十六歳、春、まだつぼみ」…意外とシリアスなドラマだなぁ。悪くなさそうなので、とりあえず様子見。
今日の映画
・帝都物語(東宝/1988年)
荒俣宏の同名小説の映画化。本作の劇場公開時、「話にまとまりがない」、「展開がダラダラして退屈」、「盛り上がりに欠ける」と言う感想を持っていたが、今回再見しても同じ感想だった。監督が実相寺昭雄、脚本が林海象、そしてこれだけの錚々たる出演者で、どうしてこうも出来が悪くなるのか、未だに分からない。最悪でも、もう少しマシな出来になると思うのだが。…って言うか、一歩間違えれば大傑作になったと思うんだがなぁ。ただ今回、風水や呪術などの膨大な知識、実在の人物の登場(森鴎外、泉鏡花、西村真琴など)が面白く、悪くないかも…って思った。もっとも、これは原作者である荒俣宏の力ではあるんだけどね。あと、加藤を演じた嶋田久作はやはり素晴らしい。これだけの名優の中で、新人でありながら、これほどの存在感。普通じゃ、ちょっと考えられないよ。沢田研二が演じた「魔界転生」の天草四朗と並ぶ、日本映画の二大悪役の一人だと私は未だに思っている。
・戦慄の七日間(イギリス/1950年)
サスペンス映画と言うよりは、ポリティカルフィクションかな?。題材的には面白いのだが、意外と緊張感に欠けるのが難。ラストも単に犯人を射殺して終わりと言うのは、あまりにも安直すぎる。題材が題材だけに、もっとも「核の恐怖」などのメッセージ色の強い内容にしても良かったと思う。ところで警察が最後にとった物量作戦の捜査は、現実には無理だと思うが。
「作者不詳(下) ミステリ作家の読む本(三津田信三/講談社文庫)」、読了。
上巻の続き。
「朱雀の化物」
S地方の山荘「岸壁荘」で起こった高校生惨殺事件の話。これまでのエピソードとはうって変わって、「13日の金曜日」のようなスプラッターホラー。ただこう言うスラッシャーと言うか、殺人鬼ホラーってあまり好きじゃないし、イジメを題材にしているので、不愉快な描写がかなり多く(読んでいて、非常に苦痛だった)、とても好みの作品とは言えない。もっともイジメっ子が惨殺されるシーンはある意味痛快だが(こう言う人間は殺されて当然)。ただ、そこで終わってないのが、このエピソードの良いところ。なんと最後を「そして誰もいなくなった」風に閉めたのだ。このため、ラストで一気にミステリー色が強くなり、実に楽しい作品になっている。さて、その後の解決編だが、前回で怪奇現象が起きなかったため、今回はその分たっぷりある。基本は殺人鬼ホラーで大したことがないのだが、これに闇の恐怖(闇の描写が上手い)と、「坂の怪談」の要素をプラスしているため、実に恐い。真相は、確かに犯人も意外だが、「記録ノート」と言う物自体をトリックに使っており、なかなかのものだと思う。しかも、真相が分かっても、不気味な余韻を残す辺りも見事。
「時計塔の謎」
網膜色素変性症の少女が、時計塔から転落死した話。他殺でも、自殺でも、そして事故死でもない状況下で、一体彼女に何が起こったのか?…っと言った内容。その可能性をすべて打ち消していく展開が面白く、同時に転落死した原因や犯人が相当に意外。そしてラスト近くで描かれる人間の心の闇が、実に恐い。ちなみに、事件自体は単純なため、すぐに真相が分かり、怪奇現象も起きない。
「首の館」
サイトで知り合い、互いの顔も知らない〈迷宮社〉のメンバーが、「迷宮草子」製作の会合で狗鼻島に集まる。そこで起きる連続殺人。「朱雀の化物」以上に「そして誰もいなくなった」要素の強い作品。しかも元ネタ同様のサスペンスでなかなか読ませるエピソードに仕上がっている。だが一番感心したのは犯人の正体で、意外な犯人でありながら、注意深く読めばちゃんと分かる仕掛けになっているところ。いや~、はっきり言ってこれには気が付かなかったよ。後、本エピソードで「この同人誌を読むと、何故、怪奇現象が起こるのか?」っと言うことが判明する。いや、いや、これなら、怪奇現象の一つや二つ起こっても不思議なじゃない。
「迷宮草子」
すべての謎を解き終えても、怪奇現象は終わらなかった。…っと言う、後日談的なエピソード。ここで、これまでの推理の不備を述べる訳だが、これは私も不審に思っていた事でなかなか面白かった。ただ、本エピソードはミステリーでなく、ホラーとして閉める終章にすぎない。途中でいきなり以外すぎる影の存在が浮かび上がってくるが(さすがにそれはありえねぇ…っと思った)、これもホラーの要素の一つにすぎない。つまり、あくまでも本書をホラーにしたかったのだろう。そう言う意味でも、この終章は賛否両論があると思う(ミステリーとしての要素を次々を打ち消している訳だし)。でも本書は、ミステリーとホラーが必然的に混合された、まれに見る傑作と言って良いと思う。それもとびっきり面白い。
さて、すべてを読み終えて、私が一番のお気に入りだったのは「霧の館」、ミステリーとしての完成度が高かったのは「朱雀の化物」と「首の館」、 ホラーとして怖かったのは「子喰鬼縁起」と「朱雀の化物」、…っ言ったところだろうか。
今日のアニメ
・変ゼミ #1「不偏論者たちから見た世界の事象に関する考察」…単なる変態アニメ。別に観なくても良いけど、花澤香菜の声が可愛かったので、しばらく様子見。…っと言っても、来週あたりで切りそうな予感。
・そふてにっ #1「あされんっ」…全然面白くないや。視聴中止。
・30歳の保健体育 #1「はじめての■■■」…これ、酷過ぎる。観るに堪えない。当然、視聴中止だ。それにしても、今期はエロアニメと下ネタアニメしかないのか?。日本のアニメ界も終わったな。
・魔法少女まどか★マギカ #2「それはとっても嬉しいなって」(再見)…やっぱ、マミさん、イイ!
今日の映画
・イリュージョニスト(イギリス/フランス/2010年)
実に静かなタッチのアニメーションだ。派手なシーンは一切なく、地味ではあるが、非常に心に残る作品になっている。また台詞がほとんどなく(だから字幕もほとんどない)、登場人物の動作や表情、そして周りの風景だけで、ストーリーや登場人物の心情を見せていくのだから凄い。この辺りの映像センスは、是非、日本のアニメ作家も見習って欲しいものだ(今の日本のアニメは台詞が多すぎて、うるさいだけ)。映像センスと言えば、雨の描写が実に上手い。あと、無垢な少女として登場したアリスが、段々と大人の女性になっていく描写も見事。もっとも別の意味では(少女は少女のままであって欲しい)、「残念」っと言う気はするけど(爆)。何れにせよ、アカデミー賞の長編アニメーション部門ノミネートはダテじゃない。これは名作だ。
PSP版「イースⅠ」をプレイ。
前回の続きで、廃坑の3層をクリア。最後にボスキャラのコウモリ男と対決になる訳だが、これが異様にムズイ(ちなみにノーマルでプレイ中)。このボスキャラ、こんなに強かったけ?。PCE版と比べたら、格段に強くなっている気がする。しかも、何でLV10以上上がらないんだよ。この辺りのゲームバランス、悪すぎ。数回にわたる挑戦の後、なんとかボスキャラを倒したけど、なんか一気に疲れてしまった。そんな訳で、その後、セーブして終了した。疲れたぁ。
今日のアニメ
・日常 #1「日常の第一話」…この手のアニメは基本的に好きなんだが、本作はシュール過ぎて笑えない。視聴中止。
・ファイアボール #1~13…昨日観た「ファイアボール チャーミング」が面白かったので、某所で一気に視聴。一気と言っても、全13話観て、30分にもならないほど短いものだったけど(笑)。…で感想だが、面白い。後半少々レベルダウンするのが残念だが、前半の6話は最高だ。DVD、買ってイイかも。
今日の映画
・黄金の腕(アメリカ/1955年)
カード使いのフランキーが麻薬中毒を克服して古巣に戻るが、車椅子の妻や博打の元締めなどのせいで、再び麻薬中毒になる…っと言ったストーリー。麻薬中毒者が禁断症状に苦しむ辺りが、本作のメインになっているが、これって、当時のハリウッド映画にしては珍しい内容。また、一応ハッピーエンドにはなるが、すっきりしないラストが後味悪い。これも当時としては珍しい。つまり、(当時の)ハリウッド映画としては、かなりの異色作になっている。そういう意味では一見の価値があるだろう。あと、ソウル・バスがデザインしたタイトルバックが良い。
・ウルフマン [ディレクターズカット版](アメリカ/2010年)
1年ほど前に観た同名作品のディレクターズカット版。15分ほど尺が伸びているようだが、どのシーンを追加したかよく分からない(苦笑)。ただ、劇場版よりは少々冗長に感じる。ところで狼男って、ドラキュラやフランケンシュタインの怪物などの他のモンスターに比べて人気がない。その理由は二つほどあり、一つは被害者的な立場が強く、モンスターとしての魅力に欠ける。もう一つは、満月の夜にならないとモンスターにならないため、緊張感に欠ける。…っと言われている。その欠点を克服しようとして作られたのが、あの「ハウリング」だった。だがこうして見ると、やはり本来の設定を忠実に再現している作品には敵わないと思う。それはやはり、「ハウリング」が単純なホラーになり過ぎているからだろう。つまり、狼男ものが本来持っている、月の持つ魔性や、狼男になった者の悲しみ、ヒロインの純愛と言った要素を忘れているからに他ならないと思う。
地震の影響で、明日と週明けの月曜日が休みになってしまった。つまり、4連休。…なのだが、素直に喜べない。…って言うか、会社、オワッタ(苦笑)。
今日のアニメ
・GOSICK #11「そのドリルは雄弁に愛を語る」
・ファイアボール チャーミング #1「ブートストラップ連続体」…これ、イイ。僅か、1~2分程度のアニメだけど、すげー楽しい。文句なく視聴継続。…って言うか、本作は第2シーズンらしいので、第1シーズンの方も観たい。
今日の映画
・野獣死すべし(東宝/1969年)
「野獣死すべし」と言っても松田優作版ではなく、仲代達矢版(もうひとつ、藤岡弘版もある)。伊達邦彦の冷酷な性格がよく表現されており、それまでの日本映画にはない悪のヒーローになっている。だが、やはり松田優作版と比べたらかなり落ちる。しかも、単なる犯罪映画にしかなってないのが残念だ。たぶん、作る時代が早すぎたのだろうな。
「作者不詳(上) ミステリ作家の読む本(三津田信三/講談社文庫)」、読了。
僕、三津田信三は偶然に見つけた奈良市杏羅町にある古本屋が気に入り、そこの常連となった。暫くの後、そこの店主から一冊の同人誌を貰う。同人誌のタイトルは「迷宮草子」と言い、その中には7編の短編小説が収録されていた。僕は友人の飛鳥信一郎と共に、その短編を読み始めるが。
如何にも三津田信三らしいホラーとミステリーが融合された作品だ。作品の要となる「迷宮草子」と言う同人誌はいわくつきの本で、そこに収録されている短編を読むたびに、その短編に似合った怪奇現象が起こる。その怪奇現象から逃れるには、その短編の謎を解かねばならない。つまり、短編小説=出題、それを読んでる側=解答となる訳だ。この構成が実に面白い。ちなみに、飛鳥=ホームズ、三津田=ワトソン…っと言った感じになる。
「霧の館」
立ち込める霧と迫りくる夕闇の為、道に迷った僕が、辿り着いた洋館で薄気味悪い体験をする話。ドッペルゲンガーを題材にした話だが、そのゴシックホラー的と言うか、西洋怪談的な雰囲気とストーリーが完全に私好み。しかも登場する儚げな白いドレスの少女が、これまた完全に私好みだ。そんな訳で、相当に楽しんで読んだ作品だった。解答編も意外な事実があったし、それなりに納得できる回答だった。但し、同時に二人の少女を目撃するシーンの回答は、いくらなんでも納得できないなぁ。
「子喰鬼縁起」
子喰鬼と言う妖怪伝説が残る朱雀神社。この神社の夏祭りの日に、見世物小屋から赤ん坊が誘拐される話。前半は和風伝奇もののような展開、後半が密室下における人間消失ミステリーになっている。そんな訳で、後半が単なるミステリーになっているので、まったく怖くないの難。…なのだが、解答編になってからむちゃくちゃ怖くなる。特に三津田が書庫に閉じ込められるシーンの怖さと言ったら。ミステリー部分の謎解きも納得いくし、かなり面白いエピソードだ。
「娯楽としての殺人」
ある下宿で他殺とも自殺ともつかない事件が起こる。そこに住んでいる女子大生が、親友殺しを計画する者が書いた「娯楽としての殺人」という原稿を手に入れたため、彼女は下宿の住人の誰かが犯人と推理するが。…会話や原稿から犯人を探していく純粋なミステリー。ホラー要素がまったくないので、少々物足りない。とりあえず、解決編では怪奇現象が起こるが、これまでも二つのエピソードと比べれば、恐怖度が低い。ラストの謎解きもそれほど意外な真相でなかった。一応、延々と語られるミステリーやホラーのウンチクが最大の読みどころだろうが、(私が)すべて知っている事なので、特に面白いとも思えなかった。些か、期待ハズレ。
「陰画の中の毒殺者」
山の避難所で老人が語った一つの話。それは一人の女性と、彼女を慕う五人の男性の話。そして起こる毒殺事件。…本エピソードは完全に純粋なミステリー。それも私が苦手なパズルミステリー(パズルミステリーと言うのは、どうも冷たい数式だけで、そこに血の通ったドラマがないので苦手だ。)。しかもホラー要素がまったくなく、些か拍子抜けした。そう言う意味もあって、本エピソードはそれまでのエピソードと比べて異色。怪奇現象が起こらないと言うのもそうだが、真相の回答が三つ示され、そのどれが正しいのか最後まで分からない(個人的には明日香の回答が一番正しいように見えるが)。これって、どう言うことなのか?、後々の伏線になっているのか?。何となく、釈然としないものがある。そして、この後、「迷宮草子」に関しての事実が少しだけ分かるが、だからと言って、光が見えてくる訳ではない。いよいよ混迷を呈してきた。はたして、この作品はどこに辿り着くのか?。まったく先が見えない。これは続けて、下巻を読むしかないなぁ。とりあえず、明日香萌え…っと言う事で(笑)。下巻へ続く。
今日のアニメ
・戦国乙女~桃色パラドックス~ #1「転送乙女」…今流行の「何でも女性化」作品。この手の作品って、どうも好きになれない。しかも、本作の内容自体も好みでない。あと、主人公がバカすぎるのも良くない。そんな訳で、視聴中止。
・スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター- #24「白き魔星へ」
・ひだまりスケッチ×365 #5「3月25日 おめちか」(再々見)
今日の映画
・完全なる飼育 メイド、for you(ゴー・シネマ/2009年)
メイド喫茶のメイドを誘拐監禁したマンガ喫茶の店長。…って言う内容から、ウィリアム・ワイラーの「コレクター」を思い出す。実際、本作も途中まではそんな感じで展開する。ところが途中からトンでも展開の連続になり、観ていて唖然としてしまう。大体、あの状況下で惹かれあうのも納得がいかないし、ラスト近くで二人の立場が入れ替わってしまうのも「何だかなぁ」って感じだ。特に笑ったのが、ナイフを刺された男が、そのナイフを刺したまま平然と歩きまわるシーン。まったくギャグのようなシーンだが、これがシリアスなシーンだから困ってしまう。後、ラストシーンも判断に困る。普通に考えれば、心中したと言うことになるんだろうけど、何か違うようだ。どうも、本当に星になったと言ってる感じなのだ(ファンタジーのつもりか)。一応、都会に住む人間の孤独を描きたかったようだが、支離滅裂過ぎて、訳が分からない映画になっている。やっぱ、深作健太って変。「バトル・ロワイアルⅡ」のときは予算と出演者に支えられて、比較的まともだったが、それ以降はトンでも映画の連続だ。そう言う意味では、彼の存在って、現在では貴重なのかも。