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真夜中のティータイム

気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。

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われら妖精、天を駆け
月の女神の馬車を囲んで、
輝く太陽の目をのがれ、
夢のように闇夜を追ってゆく

図書館で借りてきた「フェアリー・テール(レーモンド・E.フィースト)(上巻)」、読了。
これは面白い。途中で止められなくなって、一気に読んでしまったよ。タイトルが示すように、これは妖精話だ。だがディズニー的な(改悪と言って良い)妖精(ティンカーベルが代表格)が出てくるようなメルヘンチックな物語でない。本来の妖精話が持っていた闇と異世界の物語なのだ。そのため、全体的な雰囲気はダークで、どちらかと言えば、ホラーに近い。しかもテンポの良さと話の面白さでまったく退屈しない。まさにダークファンタジーの傑作と言って良い。

ところで上巻を読んで気になった点が2つほどあった。1つは、これだけ本格的な妖精話なのに、何故舞台がアメリカ南部なんだろう?。本来ならアイルランドにするべきじゃないのか。2つ目は妖精の邪悪さ。妖精とは本来「異世界に住む隣人」と言った印象が強い(私は、日本の妖怪に最も近いと思っている)。だから良い奴もいれば、悪い奴もいる。同じ種族でも人間が好意的なら人間の役に立つし、人間が悪意があれば人間に対してとことん悪さをする(時には殺すことも)。…と言ったものだが、何故かこの小説に登場する妖精は、人間に対して悪意剥き出しなのだ。ここまで悪意があると、逆に違和感を感じるのだが。ただ、「実は裏があるんだ」とほのめかしている部分があるので、この2つの疑問点も下巻で解けるかもしれない。何れにしろ、下巻が楽しみだ。

ところでこの本によると、5月1日と6月24日と11月1日が妖精にとって特別な意味のある日らしい。11月1日は万聖節(ハロウィンの翌日)で、5月1日がワルプルギスの夜の翌日。で、この日が妖精の移動日だと言うこと(群れをなす妖精たち)。妖精は半年間、ひとつの森に住み、残りの半年を地球の裏の別の森に住む。つまり、この移動日のことらしい。これは知らなかった。勉強になるなぁ。

今日のアニメ
かんなぎ #7「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲(後篇)」…「天岩戸」の回?(笑)。

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