真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「影のオンブリア(パトリシア・A・マキリップ/ハヤカワ文庫FT)」、読了。
世界で一番古く、豊かで、美しい都オンブリア。このオンブリアの大公ロイス・グリーヴが死んだ。それを機に、彼の大伯母ドミナ・パールが宮廷を我が物にしようとする。まず手始めにロイスの愛妾リディアを宮廷から追い出すが。
とにかく、オンブリアと言う都の設定が面白い。地上は古い歴史を持つ現実の都、一方、その地下に広がるのが過去の夢が積み重なった影の都。つまり、現在と過去が入り混じった世界なのだ。これだけ面白い設定なので、地下の世界の探索と謎解きが中心の物語だと思っていた。ところが、ところが、ストーリーの中心はあくまでも、宮廷での陰謀劇と、相対する二つの世界の対立の物語だった。確かに探索シーンもあるが、ホンの僅か。つまり、読んでいてちっともワクワクしないのだ。またストーリー展開もパッとしないし、ラストもイマイチだった。初期の「妖女サイベルの呼び声」は面白かったが、それ以外は彼女、これっと言う作品がないなぁ。
今日のアニメ
・そらのおとしもの f ≪フォルテ≫ #8「空に響く天使達(ウタヒメ)の声」…珍しく感情を露わにするイカロスが新鮮。ところで、ED曲が「踊り子」ですかぁ。実は、忘年会のカラオケ大会のときの私の持ち歌だったりします(笑)。今は、もう歌いませんが(笑)。
今日のドラマ
・事件記者コルチャック #2「恐怖の切り裂きジャック」
風俗店に勤める女性が惨殺される事件が連続して起こった。しかもこの犯人は、4階のビルから落ちても、弾丸を受けても傷一つ付かない。…一見サイコサスペンスのようだが、犯人の不死身っぷり、そして嘗ての切り裂きジャックと同一人物と言うSF的設定で、如何にも「コルチャック」らしいエピソード。ただストーリーの薄さ、不死身と言う設定がイマイチ生かされてないなど、少々残念な出来になっている。…とは言うものの、クライマックスに切り裂き魔の隠れ家に忍び込むシーンのサスペンス、そして何か釈然としない不気味さを残すラストなど、見所も多い。
今日の映画
・ユキとニナ(フランス/日本/2009年)
この映画のことを「少女が様々な葛藤を経て成長していく姿を描く~」っと書かれている解説が多いが、そう言う映画ではない。どちらかと言うと、等身大の少女の繊細で瑞々しい心境を描いた人間ドラマだ(成長の物語ではない)。また後半、森に入ってからが幻想的な展開になるので、ファンタジーと言って良いかもしれない。まぁ、一種の少女映画だろう。それにしても、二人の少女を演じたノエ・サンピとアリエル・ムーテルの自然体の演技が良い。…って言うか、遊んでいるシーンは素で、演技してないだろう(笑)。ただストーリーらしいストーリーがないうえに、あまりにも自然体の演技過ぎて、あまり映画を観ている気がしないのが難かな(賛否両論はあると思うが)。