真夜中のティータイム
気になった事を気ままに書いていくブログです。 映画、アニメ、小説(SF、ミステリー、ファンタジー)、 ゲーム(主にRPG、格ゲー)の話題が中心になると思われます。
「廃墟の歌声(ジェラルド・カーシュ/晶文社)」、読了。
「廃墟の歌声」→「死の土地」、「悪い土地」と言われ、誰もが近づかないアンナンの廃墟に、私はやってきた。そして着いた途端に睡魔に襲われた。眠り落ちる前に、奇妙な物悲しい歌が聞こえた。…前半の薄気味悪く、そして物悲しいタッチ、荒涼とした風景描写が絶品。完全に私好みだ。ただ後半、廃墟に巣くうあるモノが現れた辺りから、私好みでなくなるのが残念。★★★☆☆
「乞食の石」→石をめぐって争う乞食。★★☆☆☆
「無学のシモンの書簡」→暴行を受けて瀕死の重傷を負った宣教師が、老人に助けられるが。…あ~、やっぱ、そう言うオチか。暴力描写も、オチも好みでない。★★☆☆☆
「一匙の偶然」→あるレストランで、見つけたジーノのスプーン。思い出す、ジーノと思い出…っと思ったら、ジーノが毛嫌いしていたヤクザまがいの男、スタブロの話だった。★★☆☆☆
「盤上の悪魔」→おんぼろアパートに男が引っ越してきた日、大きな音で眼が覚めた。音は隣の男の部屋から。男の話によると、自分を狙う悪霊が暴れたためだと言うが。…ホラーと見せかけて、と言う展開が楽しい。オチは途中で見当がつくが、悪くない。★★★☆☆
「ミス・トリヴァーのおもてなし」→車が故障して、訪ねた民家で老婦人が出迎えたが。…オチは他愛のないもので、途中で気づくが、こう言う話好きだなぁ。まさに、「トワイライトゾーン」。★★★★☆
「飲酒の弊害」→兄はヘビースモーカーで大酒のみなのに健康体、弟はそれらを一切やらないのにアルコール中毒にニコチン中毒。一体、何故?。…オチはすぐに分かった。ただあまり好きなオチじゃない。★★★☆☆
「カームジンの銀行強盗」→カームジンが語った、完全犯罪の銀行強盗。…犯罪小説と言うよりは、ホラ話。★★★☆☆
「カームジンの宝石泥棒」→カームジンが語った、宝石窃盗事件。★★★☆☆
「カームジンとあの世を信じない男」→カームジンが語った、あの世を信じない男の話。★★☆☆☆
「重ね着した名画」→カームジンが語った、名画窃盗事件。★★☆☆☆
「魚のお告げ」→ある高名な学者が、喋る魚からアーサー王の財宝への鍵をもらうが。…地底探検もの。ワクワクしないのが難。★★☆☆☆
「クックー伍長の身の上話」→引揚げ船の中でクックー伍長から聞いた驚くべき身の上話。彼はすでに400歳以上で、死ぬような傷を負ってもすぐに直ると言う。★★★☆☆
相変わらず、ホラ話。前巻よりは質が落ちるかな。その中で一番のお奨めは、「ミス・トリヴァーのおもてなし」。それ以外では、「廃墟の歌声」、「盤上の悪魔」辺りか。
今日のアニメ
・スター・ウォーズ クローン・ウォーズ #9「闇のマント」
今日の映画
・プラクティカル・マジック(アメリカ/1998年)
せっかくの二大女優(サンドラ・ブロック&ニコール・キッドマン)競演なのに、ストーリーが酷すぎる。観ていてちっとも面白くない。魔女と言う設定も、まったく生かされていない。単なるちょっとファンタジックな底の浅い恋愛映画でしかない。なんだかなぁ。